
月日が経つのは早いもので、2025年ももう半分が過ぎました。
弊社も4期目となり、VTuber業界の発展とともに会社として少しずつ成長をしているように感じております。
(2年前は「バーチャル物産展」の事業をメインとして行っており、「まちスパチャプロジェクト」はまだ誕生していませんでした)
ここ数年の社会の大きな変化に目を向けてみると、
- コロナ禍からの完全復活
- 人工知能(AI)の台頭
の2点が挙げられるのではないでしょうか。
社会を混乱の渦に巻き込んだ「コロナの世界的流行」は、ここ数年で代表する大きな出来事となっていますよね。
今はすっかり新型コロナウィルスの流行が収束し、多くの人がいつもの日常を取り戻していますが、その中でコロナを通して変化した点も多々あります。
<現在、会社ではリモートワークをどの程度実施しているか>

<2024年お花見、歓迎会・懇親会に関するアンケート調査>

リモート出社やリモート会議の推奨や会食や飲み会の減少など、これまでの当たり前が「コロナ」をきっかけに大きく覆され、今ではコロナによって変化したことが当たり前とされています。
そして「AIの台頭」。この2年でOpenAIを筆頭に、新たなAIを駆使したプラットフォーム戦争が始まりました。
AIによって、仕事上だけはなく私生活にも変化が起きた方も実は多いのではないでしょうか。
(自分も日々ChatGPTなどのAIを使用して過ごしていますが、今大学生たちが当たり前のようにChatGPTを使用して課題をしていると聞き、時代を感じました笑)
<日本のAI普及率と世界との比較>

そこで今回は、「AIがあっても変化しないこと」にスポットライトを当てて、社会やエンタメ市場、VTuber市場で最も大事とされる価値についてお話しできればと思います。
「IT革命」から「AIの台頭」へ
まずIT革命で起きたことは、
- 情報がデータ化したこと
- 情報の流通網ができ、情報の流通が生まれたこと
- モノと情報が結びつき、日常生活で常に情報と繋がれるようになったこと
の3点です。
情報を持つ人が強い時代から、情報の非対称性がなくなったことにより、情報の加工処理能力が求められる時代へ変化しました。
そして2022年ChatGPTの登場を皮切りに、様々な生成AIが日常的に使われ始めています。
AIによって大きくもたらされる恩恵としては、
- 以前優秀な人が行っていた、情報の加工処理能力・加工処理実務が誰でもできるようになること
- IT情報社会における自己表現の補助手段を獲得し、自己表現のハードルが下がること
が挙げられます。
つまり今の時代、誰でもどんな情報にもアクセスすることができ、誰でも得た情報を最適な形で加工処理をすることができるため、最適な情報を最適な形に形成してITビジネスをするということが誰でもできるようになっています。
(こうなってくると、時代の流れと新しい技術の登場によって優秀の定義が変わってきそうですね….)
ただし、AIは世の中の全てを変えられるほど万能ではありません。
ここで私が考える、AIが生み出せない、かつ人が価値に感じるモノをまとめてみました。(あくまでも私なりの見解です)
- 土地
- 家族(恋人)
- 人間関係
- プロセス
- 身体に影響を与える行為
そんな中で「人間にしか生み出せないモノはなんだろう?」といった少し違った切り口からも考えてみました。
私が思う人間しか作り出せないもの、それは「感情」。感情の中でも特に「熱狂」なのではないかと思っています。
ChatGPTなどの生成AIと会話する中で、自分たちの感情に寄り添ってくれるようなリアクションをしてくれる時もあります。
ただ、AIによる返信はあくまでAIが過去のデータを組み合わせてアウトプットしているものであって、現時点でAI自身に感情はありません。
一方で人間には「感情」があり、その感情から生み出される「熱狂」こそが今後の社会において重要だと考えます。
今社会に求められている”価値”とは
情報の非対称性がなくなり、情報の加工処理の価値が均一した今、今後情報を駆使した自己表現、アウトプットが容易になる社会が訪れ始めています。
そんな差別化の難易度が高くなる今、社会では何が求められて、何が重宝されていくのでしょうか。
1つ目:熱狂
自分が生きている上でもっとも感情的になれる瞬間を持っていること、そしてそれをプロダクトに込めること。

2つ目:プロセス
AI時代は、どのようなプロセスでそのアウトプットが構築されたのかを示すことが非常に難しくなります。
なぜなら情報の加工処理はボタンひとつでできてしまうため、プロセスがAIでは簡略化されすぎてしまうからです。
こだわりのプロセスを表現し、コンテンツヘ昇華させることこそが求められます。
3つ目:パブリックリレーションズ(PR)
この先も人間が形成する社会、人間が支配する社会であると考えた場合、社会との関係構築を目的とするPRはAIだけでは難しいと考えます。
なぜなら人間社会は合理性だけなく、様々な人々の感情が絡み合い、稀に起きる非相関的な決定によって、偶発的(ランダム性)な決定や出来事がおきうるからです。
今の社会情勢を情緒的に読み取り、社会とプロダクトの関係構築をする能力は人間にしかないものであり、今後も重宝されることが予測されます。
今後の”エンタメ”に求められていること
今エンタメ業界に求められることは、
「熱狂」を生み出すべくその企業独自のプロセスを開示し社会と関係構築をし続けることで、情緒的な価値を生み出してプロダクトの価値を最大化すること
です。
機能的価値では戦えなくなる社会、情緒的価値が評価される社会が間もなく到来すると考えると、便利・安い・高性能などの価値ではなく、感情の価値でモノが売買される社会がもう目の前にきていることがわかります。
エンタメ産業は「自分が好きだから」「共感するから」「応援したいから」「勝ってほしいから」など、感情的な理由で価値が生まれる市場です。
よって、社会で価値と捉えられるモノが変化していくと考えると、エンタメ市場は今後ますます拡大し成長していくことが予測されます。
終わりに…
「VTuber」は、今人気上昇中のエンタメコンテンツです。
このVTuberという最高のソリューションを活かして、日本産業を情緒的価値でバリューアップしていくこと、それがuyetに求められることであり、uyetの存在意義です。
またエンタメの力を通して魅力あるモノが「価値」として認識される社会を創り上げ、日本の多くの産業が日本の誇りとなるよう新しい経済流通をuyetが生み出します。