ここ数年で成長し続けているVTuber業界ですが、これまでのVTuber業界の歴史を振り返るとさまざまな出来事が起きるとともに、また業界内でトレンドが大きく移り変わっています。
そこで今回の記事では、VTuber業界の誕生から現在までの歴史を振り返り、各年でどのような動向があったのかを解説させていただきます。(uyet代表プロデューサー金井の一言解説もあるかも!?)
VTuber業界について勉強する上で絶対に外してはいけない出来事ばかりをピックアップさせていただいておりますので、是非最後までご覧ください。
【2016年〜2023年】VTuber業界の歴史について
<2016年>
世界初バーチャルYouTuber「キズナアイ」のデビュー
<2017年>
「VTuber四天王」がデビュー
<2018年>
にじさんじ、ホロライブプロダクションが設立、
「バーチャルYouTuber/VTuber」がネット流行語大賞2018で1位を獲得
<2019年>
にじさんじとホロライブプロダクションが海外に進出
<2020年>
コロナウィルス流行の影響で、生配信の視聴時間が伸びる傾向に
<2022年>
にじさんじを運営する「ANYCOLOR株式会社」が上場
<2023年>
ホロライブプロダクションを運営する「カバー株式会社」が上場
【2016年〜2022年】VTuber業界で起きた出来事を紹介
2016年:世界初バーチャルYouTuber「キズナアイ」の活動開始

●世界初のVTuberとして「キズナアイ」が活動を開始
2016年にデビュー後、2017年4月にはYouTubeのチャンネル登録者数は50万人を突破。また2017年12月にはチャンネル登録者数が100万人に達しました。
他にも…
●2017年7月には世界初男性バーチャルyoutuber「ばあちゃる」が誕生
VTuberの中でも最古参の一人であり、キズナアイさんに続く2人目のVTuberと言われています。

キズナアイさんがVTuber業界の「火付け役」となりました。
この頃は「VTuber」という略称すらついていなかった時期になります。
2017年:「VTuber四天王」が活動開始


https://www.youtube.com/@Nekomasu、https://www.youtube.com/@CyberGirlSiro
●2017年は「VTuber四天王」の4名がVTuber業界を牽引
2017年8月には電脳少女シロさん、2017年10月にはミライアカリさん、2017年11月にはバーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん「ねこます」さん、2017年12月には輝夜月さんが活動を開始し、この4人を「VTuber四天王」と言います。



「VTuber四天王」が誕生した頃から、VTuber業界が右肩上がりに。
多くの人から注目されるようになって、業界が大きくなり始めました。
2018年:にじさんじ、ホロライブプロダクションなどの様々なVTuber事務所が設立


●2017年から2018年までの間でVTuber事務所の数が急増
ANYCOLOR株式会社(当時「いちから株式会社」)運営の「にじさんじ」、カバー株式会社運営の「ホロライブプロダクション」、株式会社アップランド運営の「.LIVE」、774 inc.が運営する「ななしいんく」などの事務所がこの時期に設立。その一方で2019年には廃業していくVTuber事務所も多々ありました。



この頃はVTuber業界の「急成長期」と言われており、沢山のVTuber事務所が設立されました。
2018年:アバター制作ツールや配信プラットフォームが次々に開発


⚫︎VTuberとして活動しやすい”環境”が作られた時期
「REALITY」や「バーチャルキャスト」といったVTuberとしての配信が簡単に行える動画配信サービスがスタート。また「カスタムキャスト」などアバターを簡単に作成するアプリや配信プラットフォーム「SHOWROOM」や「17LIVE」、「IRIAM」も登場し、VTuberになるためのハードルが一気に下がっていきました。他にもclusterでの輝夜月さんのVRライブを実施が話題になったり、VTuberの人口が5000人を突破したりした一年でした。
2018年:にじさんじがVTuber活動を「Live2Dによるライブ配信」中心に移行


⚫︎「3Dモデルで動画投稿」から「Live2Dモデルでライブ配信」へ
これまでVTuber活動は「3Dモデルで動画投稿」というイメージが強かったが、にじさんじ設立後に事務所に所属するライバーたちが「Live2Dモデルでライブ配信」をメインで活動していたため、個人でも簡単にモデルを作成することができる「Live2Dモデル」が注目されるようになりました。
2019年:YouTubeの収益を「動画投稿」から「ライブ配信」へ
⚫︎ 動画の広告収入からライブ配信による「スパチャ」が収益のメインになる
この頃VTuberの人口が一万人を突破し、人気の分散が発生。動画の再生数が伸びにくい状況が生まれたことで、これまで広告収入をメインとしていたVTuberの多くは「ライブ配信」の回数を増加させ、視聴者が投げ銭で直接VTuberを支援できるスーパーチャット(スパチャ)での収入を増やす方向に変化していきました。
2019年:にじさんじとホロライブプロダクションが海外に進出




画像引用:https://www.nijisanji.jp/、https://hololive.hololivepro.com/
●2大手事務所が着実に実力をつけて海外進出を開始する
ANYCOLOR株式会社(当時「いちから株式会社」)は「VirtuaRealProject(中国)」、「NIJISANJI ID(インドネシア)」、「NIJISANJI IN(インド)」、「NIJISANJI KR(韓国)」等で世界的なグループ展開を実施。また同じくカバー株式会社も海外への進出を強化していきました。



この頃はVTuber業界の「黎明期」と言われており、「急成長期」に誕生したけど「黎明期」で廃業してしまうVTuber事務所が多々見られました。
2020年〜2022年:コロナによる「巣篭もり需要」によりVTuber業界が注目される




●コロナによる外出制限で世界的に「動画コンテンツ」の需要が高まる
2020年はコロナ流行の影響で自宅でできる趣味の需要が特に高まりました。よって、YouTubeのスパチャ世界ランキングの額も2019年と2020年で急増する結果となり、コロナ期間と呼ばれる2020年〜2022年の期間は市場的に急成長の時期となりました。



コロナの影響でリアルイベントができずにさまざまな企業が苦しむ中で、VTuber業界は多くのファンを獲得して成長に繋げました。
2022年、2023年:大手二大事務所運営の企業が上場を発表


●業界初の上場は大手VTuber事務所運営の「ANYCOLOR株式会社」
業界内企業で上場第1号は「にじさんじ」を運営する「ANYCOLOR株式会社」でした。そして、2023年には「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社が上場しました。



ついにVTuber業界の企業が2社上場を果たしました。
今後はどの企業が上場するのか目が離せませんね!
【2023年】VTuber業界で起きた出来事を紹介
2023年にVTuber業界で起きた出来事を4つのジャンルに分けてご紹介させていただきます。
①VTuber業界の動向
②流行・トレンドについて
③VTuber業界外での活躍
④その他
① 【2023年】VTuber業界の動向


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000534.000037629.html、https://www.s-riyoutaishou.jp/
<3月>
・ホロライブプロダクション運営「カバー株式会社」が3月27日に上場
<5月>
・「Brave group」が英国拠点を設立!欧州圏向けVTuber事業をスタート
<7月>
・サンリオが新規VTuberプロジェクト「にゃんたじあ!」始動!1期生は3人がデビュー
<10月>
・内閣府がVTuber起用!宇宙開発利用大賞PRキャラに「宇推くりあ」就任



サンリオさんやHoneyWorksさんをはじめとする他業界からの参入は目を引きましたね!
② 【2023年】流行・トレンドについて


https://www.youtube.com/@HoushouMarine、https://www.youtube.com/@ui_shig
<1月>
・踊りたくなる「刀ピークリスマスのテーマソング2022」が大バズり
・星街すいせいが「THE FIRST TAKE」出演!
<8月>
・宝鐘マリンのオリジナル曲「美少女無罪パイレーツ」がTikTokで大流行
<9月>
・しぐれうい「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」楽曲PVが大バス!中毒性の高さやダンスが大ブーム



YouTubeやTikTokでのショート動画が業界内外問わずバズりましたね!
③【2023年】VTuber業界外での活躍


https://www.famitsu.com/news/202311/11323478.html、https://www.musicvoice.jp/news/262988/
<2月>
・【にじさんじ】周央サンゴが志摩スペイン村のバーチャルアンバサダーに就任
・「バーチャル美少女ねむ」執筆の『メタバース進化論』がITエンジニア本大賞2023で大賞に輝く
<11月>
・七海うららが「世にも奇妙な物語」で俳優デビュー!ドラマ内のバーチャルアイドル役に抜擢
・にじさんじの叶が第40回ベストジーニスト2023「次世代部門」受賞



志摩スペイン村と周央さんごさんのコラボ企画は、当時毎日テレビで放送されていましたよね。
④【2023年】その他


https://www.moguravr.com/anycolor-cover-cooperation-2/、https://www.yoani.co.jp/lp/vtuber/
<3月>
・VTuber起用効果を検証!伊藤忠とにじさんじ運営がANYCOLOR株式会社が共同で医師向け動画作成
<4月>
・【27億円】ホロライブ運営のカバー株式会社が国内最大級の新スタジオを設立
<6月>
・大手事務所3社が誹謗中傷対策で連携を表明「誹謗中傷対策検討会」
<12月>
・代々木アニメーション学院が新たに「VTuber科」を開講すると発表



カバー株式会社が新しくスタジオを設立した件は、その金額の大きさから業界内でかなり話題になりましたよね。
☆ 2023年VTuber業界ニュースまとめ記事を公開中!
uyet mediaでは2023年のVTuber業界ニュースをまとめた記事を公開させていただいております。今回記事では紹介しきれなかった出来事も紹介させていただいており、かなりのボリュームの記事になっております。
2023年のVTuber業界の歴史を振り返ることができる一記事になっておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
▼ 2023年のVTuber業界について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。


2024年のVTuber業界の出来事・ニュース
2024年もV業界ではさまざまなことがありました。
その中でもとくに話題だったニュースやトピックスをご紹介します。
①VTuberの注目ニュース
②VTuber事務所の動向
③新しいプロジェクト・コラボ特集
④VTuber業界の変化
2024年:VTuberの注目ニュース
兎田ぺこらさんが、2023年の女性配信者 視聴時間ランキング1位を記録
ストリーミング市場を分析するサイト「Streams Charts」から、ホロライブ所属の兎田ぺこらさんが、2023年の女性配信者の中で世界で最も視聴されたとランキングで発表されました。その合計視聴時間は「2,970万時間」
2023年は大型企画「全人類兎化計画」、活動4年目にして初の24時間配信企画「ぺこーら24」や1stソロライブの開催など、年間を通して精力的に活動されていました。
おかげさまで2023年
— 兎田ぺこら👯♀️ホロライブ3期生 (@usadapekora) January 3, 2024
女性配信者世界1位になりました!!
初めて配信をした時を思うと
今でも信じられません。
いつも応援してくれるみんな
ホロメンのみんな
関わっていただける全ての方々
感謝でいっぱいです。
兎田ぺこらはまだまだ止まらないぺこ! pic.twitter.com/t4KMahZgr3
イマドキ女子小学生(JS)1000名に聞いた「好きなVTuberランキング」でも兎田ぺこらさんが1位を獲得


また小学館『ぷっちぐみ』と『ちゃお』の読者や家族を対象に定期アンケートを行いイマドキの女子小学生の本音に迫る「JS研究所」にて、1,000人を対象に行われた「好きなVTuberアンケート」でも1位を獲得。
しぐれういさん(9さい)の「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」が1億再生突破
1億再生ワロタ
— しぐれうい🌂 (@ui_shig) June 18, 2024
こいつインターネットの怪異か?
【オリジナル楽曲】粛聖!! ロリ神レクイエム☆ / しぐれうい(9さい) https://t.co/9PUlNHaOfe pic.twitter.com/78cH333Zbj
人気イラストレーター・VTuberのしぐれういさんの楽曲「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」が、YouTubeでの再生回数が1億回を突破。
2023年9月10日のMV公開から、爆発的に視聴回数を伸ばしていきました。
ホロライブ所属「湊あくあ」さんが2024年8月28日に卒業を発表
人気VTuberの一人、湊あくあさんが2024年8月28日「卒業」(VTuberの引退を指す)を発表。8月6日の配信にて活動の最終日には「卒業ライブ」を告知し、6周年を迎える直前だったこともリスナーに謝罪と感謝のメッセージを送りました。卒業ライブでは、20万人以上のリスナーやファンが集まりました。
ななしいんく所属「湖南みあ」さんが8月の卒業を撤回し活動継続へ!業界のレアケースに喜びの声
VTuber事務所「ななしいんく」に所属の湖南みあさんが、2023年8月末に予告していた卒業を撤回し、活動を継続することを発表。
業界では卒業を決めたVTuberの活動再開・復帰は、タレントの体力・心理面や事務所との規約関係などから難しいとされていました。今回は業界でもレアケースな吉報となり、リスナーからは喜びの声があがりました。
お騒がせして大変申し訳ございません!
— 湖南みあ🍌🧡ななしいんく (@Mia_Konan) August 28, 2024
8/31にななしいんく卒業予定でしたが、撤回致しました
本日19:00より、
こちらで詳しくお話させて頂きます
▶︎ https://t.co/BfXKw3SEap https://t.co/Pn7yNlbed0 pic.twitter.com/Y4KpvxyFDz
VTuber事務所の動向
カバー株式会社(ホロライブグループ運営)が初の海外拠点「COVER USA」を発表!
VTuber業界大手の「ホロライブ」を運営するカバー株式会社が、初の海外拠点「COVER USA」を北米に設立。
VTuberというカルチャーをグローバル展開するため、現地での拠点を作り、海外ファン向けのイベントやグッズ販売を強化していく予定のようです。今後の動きにも注目です!
KAMITSUBAKI STUDIOを運営する株式会社THINKRが50億円を資金調達、エイベックス・グループから独立


「KAMITSUBAKI STUDIO」を運営する株式会社THINKRが、総額50億円の資金調達に成功。
これにより、大手音楽会社エイベックス・グループからの独立。それに合わせ、ビジュアルアイデンティティの刷新、「総合的なバーチャルエンターテインメント事業」のより積極的に仕掛けていくとのこと。
BraveGroupの躍進が2024年も止まらない!英語圏のVTuberグループ「idol」を買収など
日本のVTuber企業「Brave group」が、米国で急成長中のVTuberグループ「idol」を買収。経営統合を発表しました。
この他にも、韓国のVTuberプロダクション「StelLive」との業務提携。「株式会社MetaLab」を完全子会社の株式会社ディーワンが吸収合併し、「株式会社D1-Lab」へと商号を変え、新経営体制を発足。
ドイツ最大規模のアニメ・漫画コンベンション「DoKomi」との業務提携など、グローバル展開に力を注いでいます。
2025年始めには国内VTuber事務所「Neo-Porte」と経営統合や、国内初の支所となる「Brave group WEST」を大阪に設立するなど、今後もその躍進に目が離せません。
VTuber事務所「usabit.」が解散。代表が失踪、給与未払いなどが問題に


「みんなにやさしく」をモットーにしたVTuber事務所「usabit.(ウサビット)」運営の株式会社usabit.が解散を発表。
2023年の7月には、三者割当増資による資金調達実施、同年9月には新サービス開始のプレスリリースも出ており、所属VTuberを始めとした関係者に衝撃と不安が広がることになりました。
「NIJISANJI EN(にじさんじEN)」所属のセレン龍月さんの契約解除・海外を巻き込み大きな影響
ANYCOLOR株式会社が海外グループ「NIJISANJI EN(にじさんじEN)」所属のセレン龍月さんとの契約を解除しました。2023年の年末から2024年2月中旬に渡り、業界内外に大きな影響を与えた出来事となりました。
収束の兆しを見せるまでの、一連の流れを追っていきます。
2023年12月25〜27日
- 発端となったのは、12月25日にセレン龍月さんのカバーソングミュージックビデオを公開。
- しかし、運営側の判断で、知的財産・許諾関連の権利確認が済んでいない理由で削除される(確認後に再公開はされる予定だったと後日説明あり)
- 該当MVは多くのクリエイターとファンが関わって制作され、セレンさんの前世アカウント(Dokibird)から、160万円以上かかったと推測される投稿が26日に投稿された。
- 27日に、セレンさんが事故で入院したと報告。しかし、その投稿は本人ではなく、運営が勝手に投稿したものと後に判明した。
2024年1月
- 年が明け3日になり、Dokibirdアカウントから投稿が継続されていたが10日を境に投稿が途絶える
- 26日に、セレンさんは運営に対して運営に卒業の申し入れをしていた。
- しかし、1週間以上待っても運営からの返事はなく、セレンさんの弁護士が背景事情をまとめた文書を、運営側の弁護士にも送付することを提案。
- 交渉の席が設けられることを期待し、2月5日に送信された
2024年2月5日
- 5日に運営から契約解除の発表と解除理由の文書が公開される
- 契約解除の旨は、セレンさんには事前に伝えられていなかった
- 契約解除発表前に、YouTubeチャンネルも閉鎖されていた
【「Selen Tatsuki」との契約解除のご報告】
— NIJISANJI EN Official (@NIJISANJI_World) February 5, 2024
この度、「NIJISANJI EN」所属ライバー「Selen Tatsuki」による度重なる契約違反とSNS上での誤解を招く虚偽の言動により、誠に遺憾ではございますが「Selen Tatsuki」との所属契約を解除する判断をせざるを得なくなりました。詳細は添付をご確認ください。 pic.twitter.com/tV13d2fv9W
同日、セレンさんの前世アカウントであり転生後のアカウント(Dokibird)にて、解除理由の内容を受けた投稿がなされた。
- 卒業を申し入れていたこと(1月26日)
- 事故は自殺未遂であったこと
- 原因は内部のいじめや人間関係の不和、サポート体制の不足など積み重ねであること
また契約解除発表での「クリエイターへの支払い遅延」について、該当するクリエイターからセレンさんが運営に代わり、マネージャーを通じて支払いを肩代わりしてくれたと投稿した。
その他のクリエイターやスポンサーからも、運営の主張は事実と異なると反発があり、中には今後の取引を停止するという動きも見られた。
2024年2月7日
英語版のIR資料が公開。セレンさんの契約解除に関する説明文に対して「negligible」(=無視して良い、とるにたらない)が使われていたことで、当該ライバーの貢献・活躍を軽んじる表現であると運営への不信感がより強いものとなり、激しい反発を呼ぶことに。
2024年2月13日
- 13日の公式動画の前に、NIJISANJI ENのエリーラ ペンドラさんのチャンネルにて、ヴォックス・アクマさん、アイク・イーヴランドさんとの3名が経緯と心情を綴る動画を公開。
- 日本と海外のユーザーで、受け取られ方が大きく分かれる傾向が見られた
- また該当動画が、セレンさん(Dokibird)の配信に被る形で配信されたこともあり、セレンさん(Dokibird)側のチャンネルを支持するユーザーの動きが大きくなった
同日13日、CEO田角陸さんが一連の出来事に対する謝罪と説明の動画を公開。主な内容は以下となる。
- IR資料で使用された表現について謝罪し、該当ライバーのにじさんじENへの貢献は明白だと主張。
- 今後の英語版のリリースは表現を含めより慎重に発信するよう改善する旨
- ライバー達が心身共に健全な状態で配信を続けられるようなシステム構築に励むこと
- 未公開のプロジェクトを今後控えていること
2024年2月14日
公式の動画公開から一夜明け、動画の内容に対してセレンさん(Dokibird)から、最後の投稿が行われた。主な内容は、以下となる。
- 一連の出来事に関して、これが最後の声明にしたいと宣言
- 弁護士へ送付した文書は、当初自身の弁護士へ状況理解のために作成したもの
- 自身と運営側の弁護士だけが閲覧する前提で、公表されることは意図されておらず、公表しないでほしいと伝えていた
- 自分から法的な手段に訴えるつもりはなく、今後私的な文書を公開するつもりもなければ、同様に公開もしてほしくない
- 自分と同じような思いをする人をつくりたくない、冷静に争うことをやめようと訴えた
I was ready to move on, I had made my last statement and I haven’t looked at anything regarding my past for a full week. I didn’t look at anything regarding legal documents or anything regarding my situation since I moved back to Doki. I wanted to be hopeful for the future and…
— Doki 🏆 (@dokibird) February 14, 2024
2024年:新しいプロジェクト・コラボのニュース
STPRグループがVライバー事業に参入
2.5次元アイドルユニット「すとぷり」を運営するSTPRグループ(株式会社STPR)が、ボンド株式会社の全株式を取得して完全子会社化。VTuber・Vライバー事業に本格参入することを発表しました。どんな新しいコンテンツを生み出すのか注目が集まっています。
ホロライブとMLBプロ野球チーム「ロサンゼルス・ドジャース」が夢のコラボ


メジャーリーグの名門「ロサンゼルス・ドジャース」と、大手VTuberグループ「ホロライブ」が夢のコラボ!
ドジャースの誕生100周年記念イベントの一環として開催されました。日本時間の6月1日に配信された「hololive night」情報番組では「兎田ぺこら」「がうる・ぐら」の2名が出演しました。
楽天コレクションが「NBA」×「にじさんじ / NIJISANJI EN」のオリジナルコラボグッズを発売


楽天グループ株式会社が運営するオンラインエンターテインメントサービス「楽天コレクション」が、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)と、「にじさんじ/NIJISANJI EN」とのコラボを発表。
「NBA」全30チームと「にじさんじ/NIJISANJI EN」の30名のライバーのオリジナルコラボグッズが販売されました。
にじさんじ・ぶいすぽっ!・ホロライブなどの大手事務所が垣根を越えたコラボなどが登場


2024年は、事務所の垣根を越えて、大手VTuber事務所が絡んだコラボが見られるようになりました。サミー株式会社のスマートフォン向けテキサスホールデムポーカーアプリ「m HOLD’EM(エムホールデム)」のコラボイベントや、株式会社NTTドコモが展開する料金プラン「ahamo(アハモ)」のキャンペーンでは、VTuber事務所3社横断の“夢のお祭り”ユニット「GIGA MASH PROJECT」が誕生しました。


上記の例は、どちらも「にじさんじ」「ホロライブ」「ぶいすぽっ!」がコラボした事例ですが、今後はもっと多くの事務所や個人VTuberとのコラボが実現するかもしれません。
テレビ朝日「金曜日のメタバース」に、にじさんじ所属VTuberレオス・ヴィンセントさんがレギュラー出演


テレビ朝日が毎週金曜日の深夜0時45分から放送する「金曜日のメタバース」に、にじさんじ所属のレオス・ヴィンセントさんが、地上波初のレギュラー新メンバーとして登場。初放送は放送地域でトレンド入り、リアルとVTuberのコラボレーションが話題になりました。また同番組のポッドキャストブランド「聴くテレ朝」では「レオスのキンメタ反省部屋(仮)」も開始。
岩波書店が、VTuber総合学術書「VTuber学」を8月28日に発売
学術出版社の大手「岩波書店」より、VTuber総合学術書『VTuber学』が発売されました。表紙にはVTuber文化の始祖とされるキズナアイさんを起用。また「発売記念ライブ」が無料配信中。編著者である岡本健さん、山野弘樹さん吉川慧さん、バーチャル美少女ねむさんの、制作・企画の裏側トークが視聴できます。
2024年:VTuber業界の変化
VTuberオーディション番組「VTuber登龍門」開催


新世代VTuberを発掘する「VTuber登龍門」がスタート!VTuber業界の発展を目的としたVTuber公開オーディション番組。
業界の大物が審査員を務めることで話題となりました。未来のスター誕生に続報にも期待が高まります。
▼弊社uyet代表プロデューサーも審査員として参加


配信プラットフォーム「Mildom(ミルダム)」がサービス終了
ゲーム実況者やVTuberなど、多くのストリーマーの活動拠点となっていた配信プラットフォーム「Mildom」が、突然のサービス終了を発表。2022年には、VTuber支援プログラム「Mildom Vtuber Project」を発表。Mildomを活動拠点にしていたVTuberも多く、業界に影響を与えました。
このたび、『Mildom』は2024年9月1日をもちまして、サービスの提供を終了させていただくこととなりました。
— Mildom(ミルダム)【公式】 (@Mildom_Official) August 19, 2024
今までMildomをご愛顧いただきました皆様に、心より御礼申し上げるとともに、突然のご案内となりますことを深くお詫び申し上げます。
株式会社uyetでVTuber業界「過去・今・未来」解説ウェビナーを開催しました!


VTuber業界の歴史を紐解く!業界の「過去・今・未来」出来事/トレンドを徹底解説!
自社で2024年2月7日にウェビナーを開催させていただきました。
VTuberが誕生から今までに起きた業界内での出来事やトレンドについて振り返るとともに、VTuber業界の過去を振り返り今を知ることで、今後VTuber業界がどのような成長を遂げていくことが考えられるのか解説しました。
●イベントレポートはこちら
https://uyet.jp/media/event/vtubernext-report03/
まとめ:2024年もVTuber業界はまだまだ発展し続けます!
VTuber業界の2016年から2023年までの歴史で起きた動向・トレンドをまとめさせていただきました。ここ数年で生まれたVTuber業界ですが、ここまで凄まじい成長を遂げており、まだまだ伸び続ける市場だと言われています。
2023年も大きな動きがあったVTuber業界ですが、2024年も間違いなくさまざまな出来事が起きることでしょう。2024年もVTuberたちの活躍に乞うご期待です。
またuyet mediaではVTuber業界に関する解説記事を今後も沢山公開させていただく予定ですので、お楽しみにお待ちください。