「VTuber事務所カオスマップ」を公開させていただきました。(※2026年4月15日時点での情報を図や記事には反映しております)
「VTuber事務所カオスマップ」を紹介しながら、一昨年に公開した2024年版のVTuber事務所カオスマップと比較し、2024年から2025年にかけてVTuber事務所や業界がどう移り変わってきたのかを解説します。
こちらの記事をご覧いただくことで、2025年のVTuber事務所起点の業界事情や今後の動向について理解することが可能です。
普段「VTuber」をビジネスではなくエンタメコンテンツとして楽しんでいる人にもわかりやすく解説しております。いつもとは違った視点でVTuber業界をお楽しみください。
VTuber事務所カオスマップ【最新版】を公開

VTuber事務所カオスマップの最新版を公開させていただきました。(※2026年4月15日時点での情報をカオスマップに反映しています)
前回は2024年にVTuber事務所カオスマップを公開しましたが、この数ヶ月でVTuber業界の中では沢山の変化がありました。
今回のカオスマップには、VTuber事務所が約120社掲載されており、カオスマップ内は各VTuber事務所が強みとしているジャンルで分類をしました。
▼ 2024年に公開したVTuber事務所カオスマップは、こちらからご覧いただけます。

【2026年最新版】VTuber事務所カオスマップの特徴


今回公開した「VTuber事務所カオスマップ」ですが、昨年公開したカオスマップ同様に、VTuber事務所をジャンル別で分類しています。
昨年と同じ顔ぶれのVTuber事務所が多く並んでいますが、2024年から2025年で解散したVTuber事務所も複数存在します。
その一つが「VShojo」です。VShojoといえば人気配信者のKsonさんなども所属し、海外を中心に活動していたVTuber事務所ですが、資金繰り悪化を理由に2025年7月に解散を発表しました。
逆に、今年誕生した新興VTuber事務所も掲載しています。
例えば、人気VTuberの碧依さくらさんが率いるVTuber事務所「re:BON」は2025年9月に誕生。碧依さくらさんは2024年2月にVTuberデビューし、わずか約1年半で事務所を設立を果たしました。
今回のカオスマップは、新たに「その他エージェント・グループなど」というジャンルを設けました。
このジャンルはVTuber事務所ではなく、個人や団体で活動しているエージェントやグループなどにあたり、今年は「らいとあっぷ!」や「◆GuildCQ」などが名を連ねています。
また今回はVTuber事務所を120社ほど掲載しましたが、他にも事務所の存在は確認できておる、現在200社以上のVTuber事務所が運営されていることが予測されます。
本カオスマップで紹介しているVTuber事務所をいくつか紹介
ここでは、カオスマップに掲載させていただいたVTuber事務所をいくつかピックアップしてご紹介します。
にじさんじ

・多様なタレント性を重視し、幅広い企画・個性を持つライバーが所属
・コラボ企画やイベント、グッズ展開など IP 事業が強い
・VTuber業界で一番目に上場を果たした事務所

ホロライブプロダクション

・ライブ配信だけでなく、3Dライブや音楽活動など表現力の高いタレント展開が特徴
・海外人気が非常に強く、英語・インドネシア語など多言語での大規模展開
・メディア露出が高く、ネット・地上波のテレビ番組でも大活躍
(例)フジテレビ「FNS歌謡祭」(2024/12/11)など


ぶいすぽっ!

・ゲーム特化型のVTuber事務所
・「ゲーム×アイドル」をコンセプトに、FPSなどeスポーツ寄りの配信が強い
・「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」公式応援アンバサダーに就任など、ゲーム界隈での知名度も高い

ななしいんく

・女性VTuberのみで多分野で活動している事務所
・バラエティ性と企画力に優れたタレントが多く、独自の世界観とユニット運営が特徴
・グループ間での一体感が強く、長期的に安定してファンが定着しやすい
Neo-Porte

・ストリーマー文化に近い “実力派配信者” を揃えた育成・プロデュース型事務所
・FPS・雑談・歌など幅広いジャンルに対応し、切磋琢磨できるグループ構造
あおぎり高校

・企画・ショート動画・コント系など “エンタメ特化” の路線が強い
・TikTokやYouTubeショートでバズを生みやすい、編集・動画文化を取り入れている
のりプロ

・漫画家・佃煮のりお氏がプロデュースし、家庭的で温かい雰囲気のタレント性が魅力
・イラストレーターなどクリエイターとしても実力のあるタレントが在籍
.LIVE(アップランド)

・早期から3D技術・スタジオ環境を整え、「アイドル路線」を強調した活動が得意
・個々の世界観や物語性を重視し、長期でファンに愛されるタレントが多い
・VTuberグループ「ぶいぱい」が所属
ミリプロ(Million Production)

・歌・イラスト活動など同作活動に強いタレントが多く在籍
・少人数精鋭で、一人ひとりの活動を丁寧にサポートする体制が特徴
・ストリーマーサーバーの大会でフォロワーが大幅に増加したタレントも在籍
新興事務所:トリリオンステージ

・2024年11月に4期生メンバーがデビューから数時間で活動方針転換を宣言するなど話題を呼んだ
・事務所単位でXを賑わせている
・Xの運用が他の事務所と異なり、発信が特徴的であることが特徴
新興事務所:REJECT

・eスポーツチームではあるが、ストリーマー部門にVTuberが複数所属
・有名ストリーマーのときど氏、ウメハラ氏などが在籍
2024年から2025年までのVTuber事務所を起点とした業界情勢の変化
次に2024年から2025年までのVTuberを起点とした業界情勢の変化について解説します。
①既存大手の再編・売却・統合
②移籍の許容
③新規事務所の形態変化
④撤退・閉鎖・小規模事務所の苦戦
⑤市場としての“成熟”・分化の兆し
⑥TikTok LIVEに特化したVTuber事務所の台頭
①既存大手の再編・売却・統合
再編事例:SUPER STATE HOLDINGS株式会社

SUPER STATE HOLDINGS株式会社は、グループ経営の効率化と意思決定の迅速化、さらなる成長基盤の強化を目的に、マネジメント・バイアウト(MBO)含む組織再編を実施。
一部子会社の全株式を株式会社オカザキホールディングスへ譲渡しました。
売却事例:バーチャル・エイベックス株式会社(現:株式会社VEXZ)

バーチャル・エイベックス株式会社(VAI)は、エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社(ACA)が保有する株式をマネジメント・バイアウト(MBO)を通じて同社取締役の原佳祐氏へ譲渡しました。
取締役である原氏より、今後のVAIにおける新たな事業の開始など、独自の成長戦略を推進したい旨の申し出を受け実施されました。
統合事例:株式会社クラシル

レシピ動画サービス「クラシル」などを運営するクラシル株式会社が2025年11月に株式会社NROプロダクションと株式会社elevenが展開するVTuber事業を、同社が新たに設立した法人で事業譲受することを発表しました。
クラシルは本事業譲受の理由について、エンターテインメント領域の強化を目的とするものであると説明しています。
統合事例:株式会社Brave group

株式会社Brave groupは、VTuberマネジメント事業を手掛ける株式会社Neo-Porteと経営統合することを発表しました。
Brave groupはVTuber事業を行うIP Productionをはじめ、同領域と親和性の高いIP PlatformやIP Solutionの領域において複数事業を国内外で展開しており、同社が持っている知見を活かしてNeo-Porteの多角的な活動をサポートしていく方針です。
②業界での事務所移籍への許容
以前よりも、VTuberの事務所移籍が許容される動きが見受けられます。
秋雪こはくさんの移籍

VTuberの秋雪こはくさんは2025年12月にこれまで所属していた「VEE」を卒業し、e-Sportsチーム「REJECT」への加入を発表しました。この実質的な移籍に対しファンからは温かい応援の声があがっています。
VTuber事務所「Vebop Project」の事業譲渡

また、VTuber事務所そのものが移籍する例もあります。株式会社viviONは、REALITY Studios株式会社が運営するVTuber事務所「Vebop Project」の事業を譲り受けました。
今後、上記のようなVTuberのキャラクターIPを保ったまま、他事務所へ移籍するケースが増える可能性があります。
③新規VTuber事務所の形態変化
近年では、特定の領域に特化したタレントがVTuber活動を行うケースも増えており、その専門性に合わせた報酬形態で契約オファーをする事務所も出てきています。
また、タレントの本業に配慮した活動条件で契約オファーをする事務所も増えており、オファー内容が多様化しています。
魚や釣りに特化した人材を募集:「うおむすめ」

VTuber事務所「うおむすめ」は、魚や釣りの魅力を伝えることをモチーフとした事務所であり、募集要項に魚や釣りが好きであることなど、一定の専門性が求められています。
eスポーツチームがVTuberブランドを設立:「UltraLMTM」

プロeスポーツチーム「ZETA DIVISION」を運営するGANYMEDE株式会社が、VTuberブランド「UltraLMTM(ウルトラリミテム)」を設立しました。
プロデューサーには人気ゲーム配信者のk4senさんが就任し、ZETA DIVISIONの運営で培ったノウハウを活かし、VTuberの活動をサポートしていくとしました。
ゲーム総合情報サイトから誕生したVTuberプロジェクト:「ウラロジゲームカンパニー」

株式会社CARTA HOLDINGSのグループ会社で、プロダクション事業を展開する株式会社CARTA ENTERTAINMENTと、ゲーム総合情報サイト「神ゲー攻略」などを運営する株式会社Lighthouse Studioは共同で、ゲーム特化型・女性VTuberプロジェクト「ウラロジゲームカンパニー」を始動しました。
オーディションに関しても、女性であることや特定のゲームプレイに精通している人材に特化した専門採用なども行っています。
④撤退・閉鎖・小規模事務所の苦戦
バブル的に多く立ち上がった小〜中規模のVTuber事務所が、事業継続できずに閉鎖・撤退する例が出ています。
「STARDUST VIRTUAL STUDIO」の解散
大手芸能事務所・スターダストプロモーションが運営するVTuber事務所「STARDUST VIRTUAL STUDIO」が事業解散を発表しました。
同社の発表によると、「長期間協議を重ねてまいりましたが、現在の体制を維持しVTuber事業を継続することが困難であると判断し、このような結論に至りました」と説明しています。
「Vivid V」の解散
VTuber事務所運営の株式会社LinkUpは2025年11月5日に、事業継続が困難となり、倒産手続きの準備に入ったことを公表しました。
同社社長の声明によると、自身が会社資金の私的流用して資金繰りが悪化。このほか不適切な判断によりタレントなどとの関係が悪化したことが要因のようです。
⑤市場としての“成熟”・分化の兆し
VTuber業界で運営する事務所ビジネスにおいて、参入障壁が下がり“誰でもVTuber事務所を立ち上げられる”というフェーズから、“どこが安定的に運営できるか/どのモデルが勝つか”というフェーズに移り変わってきています。
⑥TikTok LIVE配信に特化した事務所の台頭
最近ではTikTok LIVEで配信を行うVTuberも増えてきており、それに伴いTikTok LIVEに特化したVTuber事務所も続々と誕生しています。
増加の理由として、以下の理由が挙げられます。
・新規発見アルゴリズムの強さ
・10〜20代の若い視聴者層
・収益化のしやすさ
・TikTok→YouTubeという導線の形成
【具体的事例】
BVP(BUTAI Virtual Project)

株式会社BUTAIが運営するVライバー事務所。
同社はクリエイター・配信者コミュニティの「BCC(BUTAI Creator Community)」も運営しており、BCCで成長した配信者をBVPでデビューさせる方式をとっています。
yetera

株式会社yeteraが運営する、TikTok LIVEに特化したVTuber・Vライバーサポートプロジェクト。
VTuberに精通するスタッフが多数在籍し、所属するVTuberさんやVライバーさんの活動サポート支援を行っています。

VTuber業界における今後の展望
ここまで2025年のVTuber業界の情勢についてお伝えしましたが、ここではVTuber業界の今後の動きについて予測します。
・事務所サポートを必要としないVTuberが増加する可能性
・既存VTuber事務所は、新しい収益モデル・IP運用体制を考える時期に
・3Dアバター、メタバース空間での活動や体験型コンテンツの実装が進む
VTuberによる活躍の方法が広がっている中で、VTuber個人が自分一人でできることがどんどん増えていきました。
異なるVTuber事務所に所属するVTuber同士がコラボしたり、個人VTuberがゲーム配信者(YouTuber)、芸能タレントなどとコラボする事例が増えたり、VTuberにとって事務所のサポートが必ずしも必要ではない状況になりました。
事務所のサポートの必要がなくなっていく中で、VTuber事務所は別の収益モデルを考えないといけないフェーズになってきており、今後ビジネスモデルの変化を迫られる世界線になっていくことが予測されています。
また、技術的な面では今後3Dアバターやメタバース技術が発達し、それらの技術を活かしたコンテンツが増加していく可能性があります。
VTuber業界の総合商社「uyet」が想う、VTuber市場について
世の中には本当に良いものでありながら、知られないまま埋もれている魅力が数多く存在します。特産品や観光地と同様に、VTuberもまた、才能や魅力を十分に発信できず評価されないケースが少なくありません。
uyetは、そうした歯痒さから、VTuber一人ひとりが持つ魅力を発揮し活躍できる場を生み出したいと考えています。「バーチャル物産展」や「まちスパチャプロジェクト」を通じ、日本各地やVTuberの魅力を発信し、業界や国内産業全体に価値を届ける事業を目指しています。
今回新たにVTuber事務所カオスマップを制作しましたが、「VTuber」という言葉ひとつでは括りきれないほど、現在のVTuber業界は多様化しています。だからこそ、このカオスマップもすべてを正確に表現できるものではなく、全員が納得する形は不可能だと理解した上で制作しています。
それでも、配信者、運営、クリエイター、リスナーなど多くの人が関わり、支え合いながら業界を盛り上げている事実は変わりません。本マップが、業界内の理解を深めるだけでなく、業界外の方々がVTuber業界を知るきっかけになれば幸いです。
▼株式会社uyetについて知りたい方はこちら
https://uyet.jp/
VTuber事務所カオスマップの詳細
● カオスマップ制作の背景
業界地図を制作して公開することによって、VTuber業界内の方の知見を深めるだけでなく、業界以外の方にも「VTuber」を認知してもらえるような効果があると考えて、VTuber業界の成長のために制作いたしました。
● カオスマップの特徴
こちらのカオスマップを確認することにより、VTuber業界内でセグメントした際の「事務所カテゴリ」に属する主要企業を把握することが可能です。
【カオスマップご使用上での注意事項】
※ こちらのカオスマップはuyetが独自のリサーチにより、独自に作成したものになります。網羅性や正確性を完全に担保するものではございませんのでご了承ください。
※ 企業・サービスのロゴを使用させていただいておりますが、使用上問題のある場合は削除、または差し替えの対応をさせていただきます。大変お手数ですが、下記のURLよりご連絡ください。
お問い合わせ先:https://uyet.jp/contact
※ カオスマップ掲載を希望される企業様は一定の条件を満たした場合は掲載が可能です。下記URLよりご連絡ください。
お問い合わせ先:https://uyet.jp/contact
※ 本記事やカオスマップの図をWebサイトやXなどでご紹介いただく場合(プレスリリースや記事の転載も含む)は、記事内や投稿内容に作成者(株式会社uyet)の紹介と作成者が図を作成した旨、引用元(メディア名とプレスリリース/記事のURL)の記載を必ずお願いいたします。
▼Vライバー事務所カオスマップについては、こちらの記事をご覧ください。










