近頃VTuber業界は市場的に急成長しており、他業界でも注目をされるようなエンタメコンテンツとなりました。それに合わせてVTuberの活躍の場も増加しており、私たちが何気なく生活を行う中でもVTuberの存在を感じられるようになりました。
他業界でも注目されている「VTuber」ですが、「VTuber」が他業界の企業や自治体などと取り組みを行うことも多くなってきており、世の中に大きなインパクトを与えています。
そこで今回は「地方創生」を行うためにVTuberと企業がコラボした事例やVTuberたちの活躍についてご紹介させていただきます。
株式会社uyetでは、自社でVTuberをキャスティング・起用したマーケティング企画を行っております。
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近頃増える「地方創生×VTuber」について
そもそも「地方創生」とは何のことか解説しますと…
「東京や大阪などの都心部の過度な人口集中を食い止め、地方自治体と国・企業が一体となり、地方の経済を活性化させようとする取り組み」
のことを指します。つまり地方自治体や国・地方企業が力を合わせて、地方を盛り上げる取り組み全般のことを言います。
今「少子高齢化」や「人口減少」などさまざまな地方問題が挙げられる中で、最近「地方創生」のために「VTuber」が活用されることが増えました。またVTuberたちも自分の出身地を盛り上げるために「ご当地VTuber」として活動をしたり、市区町村もしくは都道府県の公認キャラクターとして活動するといった事例も増えてきました。
そこで今回はVTuberを活用した「地方創生」の事例を紹介させていただきます。あなたの住む地域でも実はVTuberを活用した取り組みが行われているかもしれません。
VTuberを活用した「地方創生」の事例4選
現在「地方創生」のために様々な形でVTuberが活用されており、皆さんの知らない間にあなたの出身地で「VTuber」が活躍していたということもあるかもしれません。
ここでは、VTuberを活用した「地方創生」の事例の一部を紹介させていただきます。
① ご当地VTuber「根間うい」の事例
根間ういは沖縄のご当地バーチャルタレントであり、沖縄の魅力を発信するために活動を行っているVTuberです。2019年3月にデビューし、沖縄の伝統文化や観光地、料理の紹介などの沖縄の魅力を国内だけでなく世界中に発信しています。
沖縄の観光大使になることを目指して活動を行っている根間ういですが、本人のYouTubeでの生配信や投稿動画、Twitter投稿の内容は基本的に「沖縄」のことであり、「沖縄」での認知度は「66%」と言われています。(根間うい公式サイトより)
また活動の幅はYouTubeやTwitterなどのSNSだけでなく、テレビやイベント出演も果たしています。沖縄の人気テレビ番組「Hi-Pu-Hop! ひーぷー☆ホップ」に出演したり、初の冠番組「根間ういのちゅーばーTV」を持ったり、沖縄で開催するイベントに出演・アンバサダーを務めたり、那覇警察署の一日警察署長に任命されたりと沖縄をメインとして活躍をしています。
配信を見てもおわかりいただけるように根間ういの地元愛はかなり大きく、そういった地元への強い思いが沖縄に住む人々の心を掴み、多くの沖縄県民に愛されるVTuberになりました。
② ご当地VTuber「春日部つくし」の事例
春日部つくしはバーチャル埼玉県民として活動しているVTuberです。2021年から「埼玉バーチャル観光大使」に任命され、埼玉を盛り上げる活動も行っています。
配信で埼玉の魅力を発信するような配信や動画投稿も行っており、YouTubeの登録者数は16万人を誇ります。
他にも「埼玉バーチャル観光大使」として埼玉の観光情報を伝える「ちょこたび埼玉公式チャンネル」に出演しており、春日部つくしが出演してから、YouTubeチャンネル登録者数は1年半で15倍に急増しました。
また春日部つくしがガイドを務めるバスツアーの参加者を県物産観光協会が募集したところ、販売開始から1時間半で定員数に達し、バスツアーは大盛況となりました。他にも生配信を実施した際に関連する物販サイトのアクセスが2倍に増えたりと春日部つくしの影響力はかなり高いことがわかります。
他にも埼玉のための取り組みを実施して実績を残したことが認められ、当初「埼玉バーチャル観光大使」の人気は1年だったにも関わらず、現在もなお「埼玉バーチャル観光大使」として活動を継続して行っています。
③「そらのうえのショッピングモール」の事例
「そらのうえのショッピングモール」はベネリックデジタルエンターテインメント株式会社が開催しているメタバース空間上のオンラインショッピングモールです。
「そらのうえのショッピングモール」の3階には各都道府県のアンテナショップが出店されており、「ご当地ショップ応援大使」のご当地VTuberが観光地やご当地商品の魅力を紹介します。
こちらはオンラインショップになっているため、もちろん各地のグルメを購入できるとともに、各出店ブースでVTuberたちが地域の「食」以外の地域の魅力を発信していたり、不定期ですが都道府県に関連したイベントも開催されています。
「地域の魅力」をたくさんの方に知ってもらうべく、オンラインショッピングモール自体は毎日開かれており、いつでも遊びに行くことが可能です。
④「まちスパチャプロジェクト」の事例
株式会社uyetが行っている「まちスパチャプロジェクト」ですが、VTuber出演の「漫画」を制作することで地方の魅力を発信していくプロジェクトになっています。
7月にαテストを実施したこちらのプロジェクトですが、VTuber6名にご協力いただき、「岩手県八幡平市」「大阪府東大阪市」「岡山県新見市」の3つの地域を紹介させていただきました。
【岡山県新見市】ふるさと納税寄附数は一昨年の約2倍を記録
まちの認知アップとふるさと納税の拡大に成功
岡山県新見市さまと「まちスパチャ」プロジェクトを通し、ふるさと納税の拡大や市の魅力を発信するシティプロモーションを実施。新見市さまへのインタビューも掲載。
各地の観光名所やご当地グルメを「漫画」で紹介し、そして「漫画動画」にして公開、また「生放送番組」を行い、3つ地域の魅力を発信して地方を盛り上げます。
今後は「ふるさと納税」のシステムを導入し、12月にまた新しくVTuberを起用して地方PRを行っていく予定です。
「地域創生」でVTuberを活用するメリット
ここまでVTuberを活用した「地方創生」の事例をご紹介させていただきましたが、他にもさまざまな形で地方を盛り上げようと取り組みが行われています。
その中で「VTuber」を活用する最大のメリットといえば、間違いなく「若年層」をターゲットにできる点でしょう。
SNSに慣れ親しんだ若年層をターゲットにすることで情報がさらに拡散される可能性も高く、「バズ」を起こすことで間違いなく広く拡散を狙うことができるでしょう。よって、地元民しか知らない魅力的な観光地やご当地グルメを県外の方にも知っていただくことが可能となり、地方企業によって新しい消費者が生まれるかもしません。
またVTuberを活用することで「きっかけ」を作ることも可能です。
「自分が応援しているVTuberが紹介しているから」という理由で、ファンの方のその地域の観光地に足を運ぶきっかけに繋がったり、ご当地商品の購入に繋がることもあります。
よって、まずはその地域のご当地商品や観光地などの地方の魅力を知っていただくきっかけを作るといった意味でも「VTuber」の活用というのはかなり大きなメリットがあると言えるでしょう。
また根間ういの事例のようにその地域で地元民に愛される「VTuber」が生まれることで、そのVTuberの活躍によって地元民たちの盛り上がりにも繋がり、またその地域の象徴であるご当地キャラクターが誕生することで地元民以外の方に興味を持っていただくきっかけを作ることもできるでしょう。
・「若年層」をターゲットにできる
・VTuberを活用することで「きっかけ」を作ることができる
まとめ:VTuberを活用した”地域創生”について
今回は、VTuberを活用した「地方創生」の事例や「地域創生」を行う際にVTuberを活用するメリットを解説させていただきました。
VTuber業界は数年前に誕生したエンタメコンテンツです。
よって、VTuberを活用することでこれまでになかった地域創生の形を生み出すことができるかもしません。
また実際に「地域創生」のためにVTuberを活用した事例も数々あり、今回は紹介できなかったものもあるので、もし興味のある方はぜひ調べてみてください。
ただ「地方創生」に関わらず、「VTuber」を活用した事例の中には上手くいかなかったプロジェクトも存在します。
よって、VTuberを活用する際は「VTuber」の活用ノウハウを持つ企業や個人に相談してみるのをおすすめします。