「VTuber専門家が解説！兼業だからこそ実現できる VTuber生存戦略」ウェビナーを開催！【イベントレポート】

「VTuber活動」だけでは食べられていけない印象が強く、実際に今多くの方が本業の傍でVTuber活動をされています。

ただ本業があるからこそVTuber活動に有利に働くことも多く、それを多くの方に伝える上で、今回のウェビナーを進めていきます。

専業VTuberは、VTuber活動だけで生計を立てて、配信にフルコミットしている方たちのことです。

一方で兼業VTuberは、本業を持ちながら配信活動にを行なっている方を指します。

専業・兼業でそれぞれメリットがあるので、それを活かしながら配信活動を行うことが大事です。

専業VTuberの方は、元々本業やアルバイトなどで生計を立てていたけど、月20万〜30万円くらいの収益ラインで、兼業から専業に変更しているケースが多いですね。

専業VTuberの方の一番の強みは、活動に時間を全振りできることだと思っています。使える時間が圧倒的に多いというのは、兼業勢からすると正直うらやましい部分でもあります。

ただ専業VTuberの方は、配信したあとは自由に過ごしているというわけではなく、ほぼすべての時間をVTuber活動に使っている方が多いです。

一方で、兼業VTuberの強みはやはり本業で培った知識や実績、経験をVTuber活動に反映できるところだと思っています。

そこで生まれる“差別化要素”は、専業にはなかなか出せない魅力につながりますし、兼業だからこそ持てる武器でもあります。

兼業VTuberは本業で生活費をカバーできる分、活動で得た収益をイラスト制作やグッズ制作など、VTuber活動への投資に使えるのが大きな強みです。

ただその反面で活動時間が取りづらいので、お金の使い方や時間をどこに集中させるかが非常に重要になってきます。そうしないと睡眠時間ばかり削られてしまうというのは皆さんも経験があると思います。

ここからは、兼業VTuberとしてどう効率よく戦っていくかを一緒に考えていければと思います。

伸びているVTuberを分解すると、まず重要なのは「圧倒的なUSP」です。USPとは自分だけが持つ強みや魅力のことで、市場やファンが求めていて、他には出せない個性を磨くことで活動の勢いが生まれます。

ただ1人のVTuberとして活動していても、どうしても応援される理由が弱くなってしまう。だからこそ自分が応援される必然性をどう作っていくかが大事なんです。これは社会人でも個人勢でも関係なく必要な考え方ですが、兼業の場合は本業の経験を活かして、よりこのUSPを作りやすい人もいますよね。

兼業VTuberがUSPを作りやすいのは、仕事や人生経験の蓄積がそのまま発信の強みに変わるからです。本業や経験を出せる前提であれば、共感を得やすかったり、発信内容を尖らせやすかったりと、専業よりも独自性を作りやすい部分があります。

人生経験や職業経験がそのまま差別化につながるというイメージですね。

「アルゴリズムに味方してもらう力」も重要で、VTuberはプラットフォームを借りて活動している以上、リスナーだけでなくアルゴリズム自体を攻略しなければいけません。

そのためにはアウトプットの質を上げたり、必要な投資を行うことが不可欠ですが、専業だと収益が読めないものにお金を使う判断が難しい場面が多いんです。

兼業であれば、本業の収入がある分、ブランディングやアルゴリズム面で必要な施策に比較的踏み切りやすいという強みがあります。

3つ目は「強みで勝負すること」です。

VTuberのように前に出る活動では、弱みよりも強みをどう磨くかが勝負になります。人生経験や仕事の経験量で言えば、専業より兼業の方が強みを作りやすいんですよね。

本業で得たスキルや経験がそのまま発信の深みにつながったり、活動にも還元できる。

僕自身も喋りが得意ではありませんでしたが、研究して実践する中で本業と活動が相乗効果を生む形でスキルが伸びていきました。

4つ目は「投資し続ける力」です。

VTuber活動は一度の大金より、毎月の積み上げ投資が効くタイプなので、本業という収入源がある兼業は無理なく継続できる点が大きな強みになります。

収益が不安定で投資を減らし、さらに伸びなくなる悪循環も避けやすい。時間やお金の使い方に心当たりがあれば、この機会に見直してみてほしいですね。

VTuberの活動は、「活動して収益を生み、その収益を再投資してコンテンツを強化し、また伸ばす」という雪だるま式のサイクルで回っています。

兼業VTuberは時間が限られる分、お金を投じる前提になり、専業は時間をフル投入して押し上げる形になります。

どちらにせよ、時間とお金を投資するほどファンに届く量が増え、最終的なリターンも大きくなるのは共通です。

この循環をどう作るかが重要で、その上で「時間とお金を何に使うのか」という観点から報酬の増やし方は大きく4タイプに分かれます。

収益を考えるときは、「偶発か計画か・単発か継続か」の軸で整理するだけで戦略が大きく変わります。グッズ販売や投げ銭、メンバーシップ、企業案件などもこの区分で見ると構造が分かりやすいんです。

大事なのは、一つに依存せず、複数を組み合わせて収益の山を作ること。

特にグッズ販売は需要の波がはっきり存在し、出したいときに出すというのはいけません。リスナーのお財布事情や季節イベントに合わせるなどして、タイミングを設計する必要があります。

メンバーシップやファンクラブのような継続収益は、雪だるま式に積み上がっていくタイプです。

その上で、ハロウィンやクリスマス、バレンタイン、入学シーズン、夏など、年ごとの需要の山に合わせてどう準備し盛り上げていくかが重要になります。

つまり、思いつきではなく年間サイクルの中で「いつ・何を打つか」を設計する必要がある。単発と継続を組み合わせることで、ファンの盛り上がりを保ちながら収益の山を計画的につくることが大事なんです。

VTuberの強みと弱みについて、整理した内容をここでお伝えします。

かなり細かく書き出しているので、皆さん自身が頭の外側に置いたまま気づいていなかった強みや本来できるのにやれていないことにも触れているはずです。

兼業VTuberの最大の強みは、本業による安定収入があることです。

毎月必ず入るお金があるからこそ活動への投資を計画的に行え、無理のない形で雪だるま式に成長させていけます。専業のようにイベントシーズンに合わせて無理な判断をする必要もありません。

さらに社会的信用を持っていることも大きな利点で、賃貸契約や機材の分割購入、生活動線の改善など、活動の質を高める選択がしやすい。専業では難しい判断も兼業なら現実的に選べるんです。

こうした安定収入と信用をどう活用するかで、兼業VTuberの成長は大きく変わっていきます。

本業で得た専門知識や会社員としての経験は、VTuberとしてのコンテンツに幅を持たせる強みになります。

VTuberのファン層には社会人も多いため、仕事ネタは共感されやすく、体験談や専門知識そのものが魅力的なコンテンツになることもあります。

実際に不動産鑑定士の仕事をコント風に紹介して人気になったTikTokerのように、本業を活かした発信は兼業VTuberならではの武器になると思います。

お金を配信の価値を上げるために使うことも重要で、機材や広告、勉強への投資が配信の質や視聴者収入の向上につながります。

ただ専業だと収入が不安定でこの投資が難しいため、兼業の方が基盤づくりに踏み切りやすいという強みがあります。

総括すると、専業・兼業に関わらず、伸びているVTuberは共通して「社会人力」が高いんです。

実際に社会人経験があるかどうかではなく、長く活動している人ほど、周囲とのコミュニケーションや振る舞い、人の悪口を言わないなどといった基本がしっかりしている。

だからこそまず大事なのは、社会人力を使って変な穴を作らないこと。人に言えないような行動をせず、誇りを持ってポジティブに活動し続けることです。

そうやって積み重ねていけば、仕事と同じで必ずチャンスが来る。焦らず、悪い方向に流れず、雪だるま式にコンテンツと自分の力を積み上げていく。

それが兼業VTuberの方の戦い方だと思います。