7月下旬に4日間開催させていただいたウェビナー「VTuberサムネ夏期講習 失敗しないVTuberサムネの方程式を学ぼう!」ですが、沢山の方にご参加いただき、大好評の中で無事終了することができました。
本記事では、ウェビナー当日のレポーティングをさせていただきます。
ウェビナーを惜しくも見逃してしまった方やウェビナー内容を見返したい方は、是非最後まで記事をご覧ください。
今回開催のウェビナーについて
株式会社uyetでは、定期的に「VTuberNEXT」と呼ばれるウェビナーを開催しております。
そこでまず「VTuberNEXT」について解説し、今回のウェビナーの概要をご紹介させていただきます。
“ VTuberNEXT”について
「VTuberNEXT」では、VTuberの魅力をしっかりと発信し、業界外の方にもVTuberに興味を持っていただくためのきっかけを作れるよう定期的にウェビナーを開催します。本ウェビナーでは、現在VTuberがどのような活躍をしているのかやVTuberxの知られざる魅力について発信を行うことにより、多くの方にVTuberの魅力について知っていただき、業界の盛り上がりに繋げていきたいと思っております。
▼VTuberNEXT公式サイト
https://uyet.jp/vtubernext/
本ウェビナーのテーマは「VTuberサムネイル」
サムネイル作成が上手くなりたい方向けに、VTuberが使用するサムネイルの作成方法や作成のポイント・コツについて解説させていただきました。
本ウェビナーのゲスト講師のご紹介
今回は、普段からVTuberサムネイルの制作を担当されている4名の豪華クリエイター様にご登壇いただきました。
①8/25(日)登壇:めがらいさん
2019年からYouTubeサムネイルに特化した情報発信や個人・企業問わずサムネイル制作を行い、担当したチャンネルは50チャンネル、制作枚数は3万枚以上。 現在はYouTuber向けのサムネイルコンテンツも配布、販売をメインとして活動。今年からは、サムネイル制作者向けのオンラインサロンも運営しており、250名以上の方が在籍中。サロン内では、サムネイルの考え方、サムネイルの作り方のイベントを開催中。
Xアカウント:https://x.com/Glasses_Lion
②8/26(月)登壇:沙雨イニさん
褐色白髪が好きなグラフィックデザイナー。 VTuber向けにサムネイル等を提供している。約100種類のサムネイル素材が揃う、BOOTH『サムネイルの素材』を運営。2024年『VTuberデザイン大全』掲載。『VTuberスタイル』コラム掲載。
Xアカウント:https://x.com/ININIinNINI
③8/27(火)登壇:春雨さん
以前運営していたホロライブEN切り抜き動画チャンネルでは合計登録者10万人を突破。タレントの魅力を動画を通して伝えるためサムネイルにも工夫を凝らす切り抜き動画師。現在、のりプロ犬山たまきさんやホロライブ鷹嶺ルイさん、深層組など大手Vtuber事務所の動画編集を担当するなど多岐にわたって活動中。
Xアカウント:https://x.com/harusukeinny_
④8/28(水)登壇:僵尸パアさん
社畜グラフィックデザイナーが過労死してキョンシーになった個人勢vtuber。ホロライブ/にじさんじ/ぶいすぽっ!などの大手事務所VTuberから個人VTuberのデビュー配信/記念配信用サムネイルなどを担当。定期的にVTuberサムネイル添削配信を実施。参加者1000人を超えるVTuberサムネイル依頼/受注お手伝いDiscordサーバーを運営。
Xアカウント:https://x.com/paa_vtuber
本ウェビナーの内容について
今回のウェビナーですが、VTuberさんやクリエイターさんを中心に、たくさんの方々にお越しいただきました。
こちらの記事では、ウェビナーの一部を抜粋してウェビナーの様子をご紹介させていただきます。
(今回も弊社の代表プロデューサー金井が進行担当をさせていただきました)
1日目:めがらいさんご登壇
1日目は、VTuberだけでなく、YouTuberのサムネイルも手がける、めがらいさんにご登壇をいただきました。
めがらいさんには、YouTuberさんとVTuberさんのサムネイルを比較しながら、VTuberサムネイルの作成ポイントについて解説していただきました。
ー最初に、「YouTuber」と「VTuber」のコンテンツの違いを解説しました。
YouTuberさんは動画投稿をメインに、VTuberさんは配信をメインに活動しているといった大きな違いがありますよね。
ー次に、YouTuberさんとVTuberさんのサムネイルの違いを解説していただきました。
YouTuberさんのコンテンツにユーザーとして接している際は、テレビで有名人を見ている時と似たような感覚を感じている方も多いのではないかなと思います。
その一方、VTuberさんは配信がメインで視聴者と配信者の距離が近いのが特徴であるため、VTuberコンテンツを楽しむユーザーたちは、友達の家に遊びに行く感覚に近いものを感じているのではないかなと思っています。
なので、VTuberのサムネイルは「うちにはこんなゲームがあるよ」や「うちにはこんな漫画があるよ」という風に、サムネイルを使って視聴者を配信に招き入れるような役割があると思っています。
例えば外食に行くときに、すごく綺麗な外見のお店なのに中に入ったら実は居酒屋だった場合や、すごく食事の価格が安そうなPRをしているのに高級店だった場合、お客さんとしてはあまり良い気はしないですよね。
配信サムネイルも同じように、サムネイル(外観)と配信内容(内観)のギャップを大きくして、視聴者に過度な期待をもたせてはいけません。
視聴者はそのような違和感をすぐに察知し、違和感を感じると配信から離脱してしまうので、期待値調整はしっかり行いながらサムネイル作成をする必要があると思います。
ー次に、配信においてのサムネイルの重要性についてお話しいただきました。
ここまでサムネイルについてお話しいただきましたが、打ち合わせの中でめがらいさんはサムネイル作成よりも睡眠や配信時間に時間をとって欲しいとお話しされていましたね。
睡眠不足の状態で配信をするのは良くないと思っていて、もちろん健康的に良くないのもありますけど、例えば初見さんが配信に来てくれたけど、寝不足が原因で自分のことをちゃんとアピールできないと本当に勿体無いと思います。
そういった活躍するチャンスを逃さないためにも、サムネイル作成に注力をする前に、サムネイルは外注で問題ないので、まずは睡眠時間や配信そのものに力を注いで欲しいと思っています。
確かに配信で配信者の様子がおかしいと初見の方にも良い印象を持たれませんし、常連さんにも心配されてしまいますよね。
ー最後に、めがらいさん流のサムネイル作成の極意についてお話しいただきました。
第三者目線で配信を見た時にどう見られるか、その配信は需要があるのかについて、考えて活動していけると良いのではないかなと思っています。
これを話すとサムネイルの垣根を超えてしまっているのですが、この3つのバランスをちゃんと取りながらサムネイル作成や配信を行っていただければと思います。
2日目:沙雨イニさんご登壇
2日目は、おしゃれなサムネイルがVTuberさんに大人気の、沙雨イニさんにご登壇いただきました。
ーまずは、VTuberさんやリスナーさんにとってのサムネイルの役割について解説。また、イニさんの依頼の受け方についてお話しいただきました。
イニさんはVTuberさんからサムネイル制作を依頼される時は、どういった形で依頼を受けるのでしょうか?
そうですね。私の場合はオーダーメイドで受ける場合、9割以上の方が雰囲気はお任せでという形で依頼を受けます。
ヒアリングはしっかり行う前提で進行しますが、デザイン面は全てお任せしたいとご依頼いただく場合がとても多いです。
そうした場合は配信タイトルとイラストを受け取り、モチーフや背景などは私が自由に解釈して制作させてもらっています。
ー次に、サムネイルデザインの種類についてお話しいただきました。
サムネイルのデザインとして、訴求型と表現型の2種類がありますが、イニさんはどちらが得意ですか?
私は表現型だと思いますね。どうでしょうか?笑
訴求型と表現型でどっちも取ろうとすると本当に伝えたいことが視聴者に伝わらない可能性があるので、サムネイルを作成する際は訴求型と表現型のどちらを取りたいかを決めておくことが大切だと思います。
金井:依頼者もどちらを訴求したいかを決めた上で、どのクリエイターさんに依頼するか決めると良いですね。
ー次に、イニさんが思うVTuberにとってのサムネイルの役割をお話しいただきました。
VTuberさんの配信のハードルを下げられるように、そしてサムネイルに対するめんどくさいという気持ちを少しでも消せるように、私はクリエイターのお仕事しています。
例えば、私が制作した歌枠用のサムネイルを見て、歌枠に挑戦しようとか思ってくれる方がいたらいいなと思っていますね。
イニさんは歌枠のサムネイルを多く作られていますよね。もしや、歌枠が見たいからサムネイルを作っている感じですか…?笑
そうかも笑
自分のサムネイルを使っていただいた方の配信は、よく視聴させていただいていて、視聴者として楽しませていただいております!
ー最後に、イニさん流のサムネイル作成の極意についてお話しいただきました。
靴って毎日出かける時に履くじゃないですか?例えば新調した靴を履いた場合、近くのスーパーにお出かけする時も新しい靴のおかげで少し気分が上がると思うんですよね。
そんな感じで私のサムネイルもVTuberさんの気分を上げる存在であればいいなと思っていて、こちらを上げさせていただきました。
VTuberさんに少しでも配信が楽しいと感じてもらえるように、今後もクリエイターとして頑張っていきたいと思っています。
3日目:春雨さんご登壇
3日目は、動画クリエイターとして活動しながらサムネイルの制作もされている、春雨さんにご登壇いただきました。
ーまずは、動画クリエイター視点も交えながら、切り抜き動画のサムネイルについてお話しいただきました。
配信サムネイルはライバーさんが今後行う配信のコンテンツ内容を紹介する形になると思うのですが、切り抜きサムネイルはすでに配信したコンテンツのダイジェストをサムネイルに落とすので、両者は大きく違ってきますね。
ー次に、サムネイルを作成する際のターゲット層分析についてお話しいただきました。
僕が前に運営していたホロライブENの切り抜きチャンネルで、視聴者のターゲットを分析したものがこちらになります。
すごく綺麗にまとめられていますね。
僕のチャンネルではコアなファンに向けた動画をたくさん出すのではなく、VTuberのリスナーさんやホロライブのリスナーさんがホロライブENのことを知ってもらうための動画を多く投稿していました。
僕はVTuberリスナーなので、春雨さんのチャンネルのターゲットに当たりますね!
右上のサムネイルですが、顔の素材はどうしたんですか?
実は描いています笑
既存の素材から影や目の色を書き足して、ライバーさんが可愛く見えるよう演出していますね。オリジナルの方にリスペクトをしながら、原型を残しつつ、サムネイル用に制作させていただきました。
ー次に、サムネイルを作るポイントについてお話しいただきました。
クリック率が高い時って、サムネイルが良かったからだけではなく、チャンネル状況や動画コンテンツの中身などのさまざまな要因が絡み合った上で、クリック率が高くなっていると思っています。
よって、もう一度成功させようと、成功した時のサムネイルを真似してサムネイルを作成しても再現性はほぼないと思っています。
だからこそ、失敗した時のサムネイルをしっかりと分析していくことが大事であって、サムネイルは成功パターンはなくても失敗パターンは絶対にあると思っています。
なので、フォントの形や色、配置などを見ながら、サムネイルの失敗パターンを知り、少しずつ改善していくことが大切です。
ー最後に、春雨さん流のサムネイル作成の極意についてお話しいただきました。
今回のウェビナーは「失敗しないサムネイル」というタイトルになっていますが、サムネイルを作成する中で失敗はつきものです。むしろ失敗しないと成功には近づけないです!本当に!
それを皆さんにお伝えしたくて、「失敗・失敗・失敗」を極意として上げさせていただきました。
4日目:僵尸パアさんご登壇
4日目は、VTuberとしても活動しながらサムネイル制作もされている、僵尸パアさんにご登壇いただきました。
ーまずは、VTuberサムネイルの役割についてお話しいただきました。
自分のことを知らなくても目に触れてもらえるのがサムネイルであり、サムネイルが魅力的であれば配信を見てもらえるチャンスが増えますよね。
あくまでも持論ではありますが、人気になりたいVTuberさんはサムネイルを凝るべきだと思っています。
私がサムネイルを制作する際は、その子がどんなキャラクター性を持っていて、どんな配信をしているのかを表現できるように心がけています。
ー次に、パアさんが実際にYouTubeチャンネルを運営する上で意識していることをお話しいただきました。
すごい綺麗ですね〜!
オレンジと緑だったらパアさんだよねって思ってもらえるように、デビュー時はオレンジと緑を使ってサムネイルを作っていましたね。
デザイナー視点ではあるのですが、とにかくわかりやすくした方がいいと思っていて、色を統一して自分自身のチャンネルも作り上げましたね。
色合い以外でも、サムネイルに影をつけて立体感を出して印象付けたりと、全体最適を意識してサムネイルを作ると良いと思います。
ー次に、サムネイルの作成するポイントを解説していただきました。
サムネイルはYouTube以外でもXで使用されたりしますよね。「配信まであと何日」とか「このあと配信!」のタイミングで、一つのサムネイルをたびたび使用することになると思います。
なので、目をひくサムネイルを作れるよう心がけてしますね。またXで頻繁に使用されることから、この子がこの配信をするということを印象付けられるようにサムネイルを制作しています。
ー最後に、パアさん流のサムネイル作成の極意についてお話しいただきました。
まずは、自分の好みのサムネイルを作るクリエイターさんを探してみて欲しいと思いますね。
私はデザイナーさんとVTuberさんの距離感をもう少し縮めたいと思っていて、かつVTuberさんにはいろいろなサムネイルやクリエイターさんに触れて欲しいと思っています。
一人のクリエイターさんのサムネイルを見てしまうと偏ってしまうので、いろいろなクリエイターさんを見て、クリエイティブの幅を広げて欲しいです。
ウェビナーへのご参加ありがとうございました!
今回は「VTuberサムネイル」をテーマにウェビナーを開催させていただきました。いかがだったでしょうか?
今後もVTuberに興味のある方やVTuber活用を検討している企業様・自治体様に向けて、お役に立てるようなウェビナーを開催したいと思っております。もしこういったウェビナーを開催してほしいというご要望がございましたら、お問い合わせよりご連絡ください。
またVTuberNEXTウェビナーに登壇したい方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
今後もuyetでは定期的にウェビナーを開催する予定です。ご興味がある方はぜひご参加いただけますと幸いです。
(ウェビナーに関する最新情報は、uyet公式X(旧:Twitter)にて発信をさせていただきます。
▼ uyet公式Xはこちら
https://x.com/uyet_inc