”意思の強さ”はエンタメ市場において何よりも大切なのかもしれない

株式会社uyetは、現在バーチャル物産展やまちスパチャプロジェクトなどの事業を行っており、いわゆるエンタメ市場でVTuberを活用した事業開発を専門に行っている会社です。

VTuber市場で事業を行う中で、様々なクリエイターやタレント、コンテンツに触れ合う中でエンタメ市場、アート市場、クリエイター市場などがどんどん入り混じっていくのを日々感じます。

そんな中で、

・アートやクリエイターとは何なのか?
・エンタメとは何なのか?
・VTuberとは一体何者なのか?

今「変化」が当たり前のように起こり続ける時代の中で、常に私たちなりの回答をし続けるのがuyetの役目であり、今後のエンタメ市場が様々な市場とよりリンクして日本が今まで以上に盛り上がる。

そんな風景を見たいと思い、日々VTuberに関わる事業を行っております。

エンタメ・アート・クリエイターに共通するもの

私は様々な市場を見る中で、エンタメ分野やアート分野、クリエイター分野については共通する部分があると考えています。

共通する部分とは、

皆資本主義的であり、合理性では動かないこと

これは生産者にも、消費者にも言えることです。

トップクリエイターやトップアーティスト、トッププロデューサー含め、皆が揃って口にするのは、「良いものが作りたい」、ただそれだけです。

「良い」という言葉には様々な意味合いがありますが、ここでいう「良い」とは「お金が稼げる」ではなく、「良い」=「価値あるモノを創りたい」です。

時代によって変化するヒトの”消費行動”とは

今消費者はお金が儲かるモノを買いたい、安いモノを買いたいという観点で消費行動を行っていません。

今生きる人々の多くは、資本が増えるから、資産になるから、将来役に立つからなどの発想で消費行動をしていません。それに対して自分が価値を感じて、感情的にお金を払いたいと思ったからお金を払ったのです。

つまり、今この瞬間心が動いたからユーザーはアクションをするのです。

画像引用:https://uyet.jp/voice/p-letter1/

「投げ銭」から考える非合理的な消費行動が生まれるワケ

「投げ銭」はここ5年ほどで日本に普及した言葉です。

投げ銭をする人たちはお金が稼げるから、商品がもらえるから投げ銭しているわけではありません。

ただその時、その瞬間で、自分の気持ちを伝える方法や自分が行いたい行動、自分が面白そうと思うものがたまたま「投げ銭」だったため投げ銭を投げるわけであり、決して合理性を考えて投げ銭をしているわけではありません。

あくまでも、たまたまその時の感情表現の仕方が「投げ銭」となって世の中に出力されただけなのです。

クリエイターたちはなぜ非合理なアクションを生むのか?

では、なぜ非合理的なアクションが生まれるのか?

情緒的に人がアクションをしたいと思う瞬間があり、その時に合理性論理性よりもこれを行いたいと思う意志の強さが勝ったから

だと考えています。

また、その瞬間をなぜクリエイターやアーティスト、配信者は生み出すことができるのか?

それは合理性や論理性では生まれない「意志の強さ」とその人の「こだわりの強さ」が存在し、この「意志の強さ」「こだわりの強さ」がユーザーへ伝播するため

だと考えています。

よく「1人の熱狂から全ては始まる」、こんなことが言われます。エンタメ市場では熱狂やこだわり、そして合理性をも凌駕する「意志の強さ」が人を動かす何かを創り上げます。

そして今後のエンタメ市場では、

・合理性/論理性を超えた「こだわり」
合理性/論理性を超えた「感情の高鳴り」
・合理性/論理性を超えた「意志の強さ」

この3点がさらに必要になります。

今後のコンテンツには、異常なほどの「こだわり」や異常なほどの「意志の強さ」が求められる。そう考えると、消費者が求めているのはもっと「変質的なコンテンツ」なのかもしれません。

画像引用:https://0115765.com/archives/120281

人の感情と行動を動かす、クリエイターたちの意思とこだわり

ここまで非合理的な消費行動について話をしましたが、決して合理性/論理性を否定したいわけではありません。

合理/論理と意志の強さ/こだわりの強さを掛け合わせることで合理・論理では到達できないモノを生み出せると考えていますし、uyetはそれを体現し続けなければならないと思っています。

合理的な判断でユーザーは動かない、論理的な情報だけでユーザーは動かない市場では、今一体何が大事なのか?

それは、

自分で選んだ選択への異常なこだわりと意思の強さ


です。

論理的思考、合理的思考方法で失敗するモノを見抜くことは可能ですし、失敗確率を下げることも可能です。

ただそれでは消去法で失敗を防ぐを導きやすくしているだけであり、エンタメ市場でコンテンツを当てにいく際に大事なことは『自分の選んだ選択肢を成果にするということ』、言うならば『自分の選択への異常なこだわりと異常な意志の強さ』です。

異常なほどの「こだわり」と「意思の強さ」が、コンテンツに関わるステイクホルダーたちに伝播し、ユーザーがその渦に巻き込まれていくのです。

画像引用:https://fc.vspo.jp/

まとめ:

今後AIの発達がさらに加速していき、技術の発展によって論理的思考・能力が平等になる社会がやってきます。そうなると、世の中に似たような表現やコンテンツのアウトプットが増えてくることでしょう。

これからの社会で求められることは、自身の異常なこだわりとAIでは発想することができない偏った感情、つまり偏愛・こだわり、それをコンテンツに落とし込むための意志の強さが人を動かす最強の武器になります。

もっともっと変質的なプロダクトをuyetも産みださなければならないし、エンタメ市場ではもっと変質的なモノが求められる。

そんな怪物たちがこぞるVTuber市場の最前線で、uyetは今までなかった体験を創りつづけ、オモシロイ経済流通を作るためにもがき続けます。