【代表ブログ】「VTuberが多様な生き方ができる世界」を目指しています。

こんにちは。
uyetの金井です。

前職もVTuberに関わる仕事を長くしており、1年ほど前にuyetという会社を立ち上げ、今に至ります。

uyetでは主にVTuberと企業を繋ぐ取り組みを数多く実施しています。
例えば、VTuberが売り子となって商品を販売する「バーチャル物産展」、VTuberがオフライン店舗で店頭接客する「バーチャルガイド」など、です。

僕はこのような活動を通して「VTuberが多様な生き方ができる世界」を作りたいと思っています。

VTuberという生き方

前職でもVTuberに携わり、そこから独立してVTuber業界で起業する。
この経歴をみれば、こいつめちゃくちゃVTuber好きじゃん、と思われるかもしれません。

少し表現が難しいのですが、VTuberが好きなことは間違いないありません。ただ、僕は個別のVTuberが好きというよりも、VTuberという思想とその周りにいるVTuberを支えている多くの人々を含めたVTuber業界全体が好きで、面白いと思い、この業界で仕事をしています。

VTuberには本当にいろんな人がいて、尖った個性を持った人がたくさんいます。
合法的に人生をやり直せるといいますか、生まれた場所や環境、容姿に関わらず、新しい自分として生きることができるVTuberというあり方がとても興味深く、楽しいです。そして、それを支える多くの方々。それらを全てひっくるめて、VTuberはエンタメとして、とても面白いと感じています。

ただ、僕がVTuberに携わり始めた5~6年前は今と全く違い、VTuberの認知はまだまだでした。
その頃は、とにかくVTuberの活動の幅を増やしていくための活動を、業界全体で行っていました。YouTuberが市民権を獲得していく流れと近かったのかもしれません。VTuberという存在の認知を広げ、活動の幅を広げていきました。

そして今、ANYCOLORの躍進によって、またメタバースブームの到来によって、VTuberの存在が脚光を浴び始めています。

(もちろん僕だけの頑張りでは決してありませんが)今まで取り組んできた業界が日の目を浴びる瞬間は少し嬉しいものはありました。

ただ、僕はこのVTuber業界にはさらなる伸び代を感じています。

生き方が多様化していない

確かにVTuberの認知は広がり、そのビジネス的なインパクトも強烈だということも広がりましたし、結果も出始めました。

ただ、VTuberの生き方は多様化していません。

例えば、YouTuberの場合は認知を拡大し、市民権を拡大していくにあたり、YouTuberからラジオやテレビ進出、アパレルやコスメブランド設立、カフェ経営、本出版、等々の他の活動に参入する人が多数生まれました。YouTuberの中で多様な生き方があります。

一方、VTuberは認知は拡大しましたが、実は生き方は多様化していません。YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームや、REALITYやIRIAMなどのスマホ一つで配信できるプラットフォームで配信し、投げ銭を貰って収益を上げる以外の活動は、たまに見かける程度にとどまっています。

あれだけ多様な個性を持ったVTuberが生まれているのに、同じような生き方(収益の上げ方)しか道がない現実がありました。その現実に僕はVTuber業界のさらなる伸び代を感じ、VTuberのままでもっと色んな仕事ができるのではないかと思いました。

「もっと色んな人生のあり方あっていいんじゃない?」
「選択するかどうかは人によるけど選択肢は多い方がいいよね?」

そういった想いがあり、僕は独立してuyetという会社を作りました。VTuberと企業をマッチングする企画を生み出しまくる会社です。

バーチャル物産展の取り組み

例えば、バーチャル物産展。
この企画は日本全国にいる生産者さん(ラーメン屋さん、アイス屋さん、農家、牧場、etc..)の商品を、VTuberが売り子となって販売するイベントです。非常に好評で、開始から半年が経ち、多くの方にご来場いただきました。

バーチャル物産展の様子

○取材された記事

バーチャルキャラが道産食品紹介 24日にネット上で物産展(北海道新聞)※掲載期間終了
Vチューバー顧客開拓、メタバースで観光…「非接触」ニーズ高まる、仮想技術広がる商機(読売新聞)

○バーチャル物産展の公式Twitterはこちら

バーチャルガイドの取り組み:VTuberがレジを担当

例えば、バーチャルガイド。
この企画は北海道にあるジェラート店と共同で実施し、VTuberが実際に店頭レジをやってみました。この先事業になるかわかりませんが、とりあえず実験的にやってみました。

バーチャルアンバサダーオーディション:鳥取県の事例

例えば、バーチャルアンバサダーオーディション。
この企画は地方で行われている取り組みと連携しながら、その土地の魅力をVTuberが発信するものです。

鳥取県「第1回 バーチャルアンバサダーオーディション」

この他にもまだ世の中に出していない多くの企画を、VTuberと企業をマッチングさせながら準備しています。

僕はこれらの活動を通して、VTuberの生き方を多様化していきたいです。VTuberとしてもっと色んな仕事をできる事例を作り、配信だけじゃなく、色んな生き方をしてるVTuberさんを増やしていきたいです。

配信が悪いわけではありません。
配信は日常の一部として存在し、その他の部分の選択肢を増やせればと思っています。こんなに多様な個性を持った面白いVTuberが存在しているので、その個性を発揮できる選択肢を一つでも多く増やすことができれば、もっとVTuber業界が盛り上がり、楽しくなりそうだと思っているだけです。

この挑戦がどこにたどり着くのかわかりませんが、そんな想いで会社を作り、事業をやっているという話でした。
誰の需要にマッチするかわからないブログですが、日々の業務に追われ、裏にある想いを発信することをサボりがちなので、代表ブログという形でちょくちょく更新していこうと思います。よければぜひお待ちください。