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VTuber、Vライバーさんのための防音対策まとめ!自宅の音漏れ・騒音トラブルを防ぐ

「深夜の配信で苦情が入って、ご近所トラブルになりかけた」
「配信していることが噂になり、自宅に突撃されてしまった」
「すぐ引っ越しはできないけど、みんな防音対策はどれくらいしている?」


VTuberの方、Vライバーの方に限らず、配信者の多くが悩んでいるのは、配信中の音・防音の問題です。配信活動における音漏れ・騒音トラブルは、VTuberとしての禁忌「身バレ」にも繋がる大きなリスク

今回は業界で多くのVTuber事務所・VTuber関連サービス企業と連携している株式会社uyetが、配信活動を続けるためにも避けて通れない「防音対策」について解説します。

万全な対策のために、初心者でも簡単に導入できる手軽な対策から、本気で配信環境を整えたい方向けの方法まで幅広く紹介しますので、ご自身の状況に合った方法をぜひ試してみてください。

目次

VTuber/Vライバー活動で起きる3つのトラブル・気をつけたい音

VTuberが配信環境を構築する上で、気をつけなければいけない音は「配信の音漏れ」「外部の騒音」「生活音」の3つです。

自分が発している音は誰にも迷惑をかけていないと思っていてはいけません。それぞれの性質を理解し、有効な防音対策を一緒に考えていきましょう。

1.身バレのリスクが大きく高まる音漏れ

VTuber活動の防音について一番心配しているのは「音漏れ」でしょう。音漏れは、配信中に発する話し声や歌声が意図せず部屋の外、近隣住民の耳に届いてしまうことを指します。

身バレや隣人との騒音トラブルの原因にもっとも多く、この騒音が原因で配信者には物件を貸したくないという不動産業者の声もあります。

配信中の話し声

配信中の雑談やゲーム実況の叫び声、リアクション時の大きな声など、VTuber活動は声が中心となるため、音量や物件の壁の薄さによっては外部に響きやすいです。

とくに深夜帯や早朝の配信では、小さな音でも響きやすく、トラブルに繋がりやすい傾向があります。

歌枠での歌声

歌枠での歌声は一般的に声量が大きくなりやすいため、話し声よりも外部に響く可能性が高いです。

台パンなどの衝撃音

ゲーム実況中にテンションが上がってデスクを叩いたり、足を踏み鳴らしたりする、いわゆる「台パン」。衝撃音は話し声よりも遮音しにくく、振動として伝わりやすい特性があります。

こうしたアクションは自分がしなければ済む話ですが、癖になっていることで床や壁などの物件を傷つける行為に発展することも考えられます。また、激しい振動や暴言が合わせて外部に漏れると警察に通報される可能性も0ではありません。

音漏れは、近隣からの苦情だけでなく、配信内容の漏洩にもつながる恐れがあります。身バレのリスクを低減し、快適な配信環境を維持するためにも、音漏れ対策は必須です。

2.配信のノイズになる外部の騒音

VTuberさん、Vラバーさんの配信のクオリティを低下させる要因の一つに「外部の騒音」があります。配信中に部屋の外から侵入してくる不要な音のことを指し、リスナーの視聴体験を損なう可能性があります。

こうした問題を防ぐには防音よりも「遮音」が必要になり、防音とセットで対策を考えるとシンプルです。

救急車のサイレンなどの交通音

車の走行音、バイクのエンジン音、電車の通過音、救急車やパトカーのサイレンなど、道路に面した部屋ではこれらの音に悩まされることがあります。

配信中にこうした音が入ることで、配信の雰囲気が崩れたり、話し声が聞き取りにくくなる問題に繋がったりします。よって、マイクやツールを使っての対策や遮音カーテンなどの対策が必要になるでしょう。

建築現場からの工事音

近隣での建築工事や道路工事の音は、ドリルの音や重機の音などが非常に大きく長時間続くことが多いです。配信を中断せざるを得ない状況も発生します。

こればかりは自力での対策は難しいケースが多いですが、配信の時間をずらしたり、リスナーに事情を説明したりして、一時的な対策を行う必要が可能性があります。

集合住宅では発生しやすい生活音

上階や隣室からの足音、話し声、テレビの音、犬の鳴き声など、集合住宅では避けられない生活音も配信にとってはノイズとなります。

こうした環境・生活音は、ダイナミックマイクや音を取り込むソフトの設定でカバーできる場合があります。マイクにそうした音が入らないようにする、物理的な工夫も有効でしょう。

風の音などの自然音

大雨や強風、雷などの自然現象の音も、窓や壁が薄いとマイクに拾われてしまうことがあります。

3.配信環境内で発生する生活音

最後に挙げる「生活音」は、配信環境内で発生する配信には不必要な音のことです。これは外部の騒音とは異なり、主に部屋の中から発生する音を指します。

PC・周辺機器や家電の動作音

パソコンの冷却ファン、グラフィックボードのファン、外付けHDDの動作音、洗濯機や掃除機などの家電の動作音はマイクが拾いやすいノイズ源となります。

機器の配置を変更したり、機材のファンの稼働や音を制限するツールの導入したり、環境音を拾いにくいダイナミックマイクの利用するなどの対応策があります。

キーボード・マウスの操作音

使用しているマイクの感度によっては、ゲーム配信や作業配信では避けられないキーボードの打鍵音やマウスのクリック音も大きく拾われてしまう可能性があります。

キーボードやマウスは静音モデルを利用することやマイクの設置位置をキーボードから離す、マイクアームを利用するなどの対策も有効です。

椅子の軋み音

長時間の配信中に体を動かしたり、椅子に座り直したりする際に発生する軋み音も、意外とマイクが拾いやすい音です。

多少の音なら気にならないことも多いですが、頻繁に椅子を動かす、また貧乏揺すりをしてしまう場合は、そもそも椅子があっていないの可能性があるので、自分に合う椅子を探すのがおすすめです。

家族の話し声やペットの鳴き声

咳、くしゃみ、鼻をすする音、喉を鳴らす音などもマイクが拾ってしまい、リスナーに不快感を与える可能性があります。一時的にマイクをミュートにするなど、自分の機転で改善できる部分もあります。

また誰かと生活を共にしている場合は、あなただけではなく一緒に暮らしている方も気をつかっている場合もあるでしょう。配信する時間を決めて協力をお願いする、遮音や防音に効果があるアイテムを併用するなど、広い視野で考えてみることが大切です。

身バレ・隣人トラブル・通報など、防音対策をしないリスク

VTuberとして活動する上で、防音を怠ることで発生しうる具体的なリスクについて改めて整理しました。

リアルの情報が特定される?身バレ

VTuberの強みの一つに「匿名性」が挙げられます。しかし、防音対策が不十分な場合、意図せずして個人情報、特に居住地が特定されてしまう「身バレ」のリスクが高まります。

配信中にマイクが拾ってしまう音は、想像以上に多くの情報を含んでいます。以下のような音は、視聴者によって分析され生活圏やプライベートを特定する手がかりとなってしまう可能性があります。

  • 環境音:救急車やパトカーのサイレンの種類、電車の走行音、特定の店舗のBGM、地域のイベントの音など
  • 家族の声や生活音:同居している家族の声、食器の音、掃除機の音、洗濯機の音など、生活スタイルや家族構成が露呈する可能性
  • 時間帯:学校のチャイム、工場の稼働音など、特定の時間帯に決まって聞こえる音も、地域を特定する要素となり得る

身バレが引き起こす影響は深刻

身バレは、VTuberとしての活動の継続に関わるだけでなく、現実世界での安全を脅かす可能性があります。

  • ストーカー被害・嫌がらせ:ストーカー行為や嫌がらせ、自宅への訪問(リア凸)といった物理的な危険に晒される可能性
  • プライバシーの侵害:プライベートな情報が不用意に公開される可能性
  • 活動の停止・引越し:安全を確保するため、活動の停止や引越しを余儀なくされるケースも

配信中にチャイムが…近隣からの苦情

集合住宅や隣家との距離が近い環境で配信活動を行う場合、防音対策を怠ると近隣住民との騒音トラブルに発展する可能性が高くなります。

音漏れによるトラブルの発生

VTuberの配信では、感情表現のために大きな声を出したりすることが頻繁にあります。これらの音が、壁や窓、ドア、床を通じて隣室や上下階へと漏れ出し、近隣住民にとっての「騒音」として捉えられます。

  • 衝撃音:デスクを叩く音や足を踏み鳴らす音は、壁や床を振動させて伝わりやすく、広範囲に影響を与えることがあります。
  • 深夜・早朝の活動:多くの人が就寝している時間帯の音は、より不快に感じられ、苦情につながりやすくなります。
  • 高い声や叫び声:人間の耳に届きやすい周波数帯の音や、突発的な大きな音は、特に耳障りに感じられます。

自作もできる!VTuber/Vライバーさん向け防音対策を紹介

賃貸物件に住んでいる場合や、予算に限りがある場合、本格的な防音工事は難しい場合があります。ここでは、DIYで手軽に始められ、かつ効果的な防音対策について解説していきます。

1.窓の対策

窓は、外部からの騒音侵入と室内からの音漏れの主要な経路の一つです。窓の防音対策をしっかりと行うことで、配信のクオリティを上げ、近隣への配慮も同時にできます。

二重窓のDIY

既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する「二重窓」は、防音効果が非常に高い対策です。賃貸物件でも、簡易的な二重窓をDIYで設置することが可能です。

窓の隙間対策

窓枠とサッシの間にわずかな隙間があるだけでも、音は簡単に漏れてしまいます。この隙間を徹底的に塞ぐことが重要です。

防音対策のためのおすすめ商品

・隙間テープ

隙間を塞ぐ際は、隙間テープを使用するのがおすすめです。窓枠のサッシとガラスの間や窓を閉めたときにできる隙間に、厚手の隙間テープを貼ることで音漏れを防ぎます。ゴム製やウレタン製のものが効果的です。

・戸当たりテープ

戸当たりテープの使用も有効的です。窓が閉まる部分に戸当たりテープを貼ることで、窓と窓枠の密着度を高め、隙間をなくすことができます。

厚手カーテンの活用

通常のカーテンよりも厚手で、裏地がついている遮光・遮音カーテンは、手軽に導入できる防音対策です。音を吸収し、外部への音漏れや外部からの騒音を軽減する効果があります。

防音対策のためのおすすめ商品

・遮光・遮音カーテン

素材が厚く、密度が高いものがおすすめです。窓のサイズよりも大きめのものを選び、窓全体を覆うように設置することで、隙間からの音漏れも防ぎやすくなります。

・防音ライナー

既存のカーテンの裏地に取り付けるタイプの防音ライナーも販売されています。手軽に防音効果を追加したい場合に便利です。

2.壁の対策

壁は部屋の大部分を占めるため、ここからの音漏れや外部からの騒音も気になります。賃貸物件でも原状回復可能な方法で、壁の防音対策を進めましょう。

吸音材の活用

吸音材は音の反響を抑え室内の音質を改善するとともに、音漏れを軽減する効果があります。

防音対策のためのおすすめ商品

・吸音パネル(フェルト・ウレタンフォーム)

壁に直接貼り付けるタイプの吸音パネルは、手軽に導入できる防音アイテムです。画鋲や粘着力の弱い両面テープ、マスキングテープと両面テープを組み合わせることで、賃貸物件でも壁を傷つけずに設置できます。

特に、マイクがある方向の壁や、音源となるスピーカーの近くの壁に設置すると効果的です。

・防音シート付き石膏ボードの活用

厚手の石膏ボードに遮音シートを貼り付けたものを壁に立てかけることで、簡易的な防音壁を作ることができます。DIYで枠を作り、そこに設置すれば、移動も可能です。

遮音シートの活用

遮音シートは、音を跳ね返すことで音の透過を防ぐ効果があります。吸音材と組み合わせることでより高い防音効果が望めます。

遮音シートの貼り付け方法

・壁への貼り付け(賃貸向け)

直接壁に貼るのが難しい場合は、ベニヤ板や段ボールなどに遮音シートを貼り付け、それを壁に立てかける方法があります。マスキングテープと強力な両面テープを併用して固定することも検討できます。

・家具の裏に設置

大きな家具(本棚やタンスなど)の裏側に遮音シートを貼ることで、家具自体が簡易的な防音壁として機能します。

家具の配置による防音

部屋のレイアウトを工夫するだけでも、防音効果を高めることができます。

レイアウトの工夫の仕方

・壁際に家具を配置

本棚やタンス、クローゼットなどの大型家具を音漏れが気になる壁際に配置することで、家具が遮音材・吸音材の役割を果たし、音の透過を抑制します。

・デッドスペースの活用

部屋の角など、音が反響しやすい場所に吸音材や家具を配置することで、音の響きを抑え、音質改善にもつながります。

3.ドアの対策

ドアも窓と同様に、音漏れや騒音侵入の大きな要因となります。特にドアとドア枠の隙間、そしてドア自体の薄さが問題となることが多いです。

ドアの隙間対策

ドアの隙間を塞ぐことは、防音対策の基本です。

防音対策のためのおすすめ商品

・隙間テープ

ドアを閉めたときにできるドアとドア枠の隙間に、厚手の隙間テープを貼ることで、音の漏れを防ぎます。特にドアの上下左右の隙間は念入りに塞ぎましょう。

・ドア下隙間テープ(ドア下隙間ブラシ)

ドアの下にできる隙間から音漏れを防ぐための専用テープやブラシを取り付けます。床との摩擦を考慮し、開閉に支障がないものを選びましょう。

ドアの質量アップ

ドア自体の質量が軽いと、音が透過しやすくなります。質量を増やすことで、遮音性を高めることができます。

ドアの質量をアップする方法

・遮音シートの貼り付け

ドアの表面に遮音シートを貼り付けることで、ドアの質量を増やし、音の透過を抑えます。見た目が気になる場合は、その上から木目調シートや布などを貼って隠すことも可能です。

・吸音材の貼り付け

ドアの内側(部屋側)に吸音材を貼ることで、室内の音の反響を抑えつつ、ドアからの音漏れを軽減します。ドアの開閉に支障がない程度の厚みのものを選びましょう。

・ドアクッション・ドアストッパーの使用

ドアが閉まる際の衝撃音や、ドアが揺れることで発生する音を軽減するために、ドアクッションやドアストッパーを活用しましょう。

4.床の対策

床からの音漏れは、特に下階への足音やマイクスタンド、椅子のキャスター音などの振動音が問題となります。また、床からの反響音もVTuberの配信音質に影響を与えます。

防音カーペット・マットの活用

床に厚手の防音カーペット防音マットを敷くことで、音の吸収と振動の軽減が期待できます。

防音対策のためのおすすめ商品

・遮音・吸音機能付きカーペット

厚手で、裏地にゴムなどの遮音材が施されているカーペットを選びましょう。床全体に敷き詰めることで、高い効果を発揮します。

・ジョイントマット

子供部屋などで使われる厚手のジョイントマットも、手軽に導入できる防音対策です。重ねて敷くことで、さらに効果を高めることができます。

・防振マット

マイクスタンドやスピーカーの下に防振マットを敷くことで、床への振動伝達を抑え、下階への影響を軽減します。洗濯機用の防振マットなども活用できます。

椅子のキャスター対策

椅子のキャスター音が床に響くのを防ぐ対策です。

防音対策のためのおすすめ商品

・キャスター交換

硬いプラスチック製のキャスターから、ゴム製やウレタン製の柔らかいキャスターに交換することで、床へのダメージと騒音を軽減できます。

・チェアマット

キャスター付きの椅子を使用する部分に、厚手のチェアマットを敷くことで、床への傷つき防止と防音効果の両方が期待できます。

5.天井の対策

天井の防音対策は、賃貸物件では難しい場合が多いですが、できる範囲で対策を講じることで、上階からの生活音の軽減や、自身の声が上階に響くのを抑える効果が期待できます。

吸音材の活用

天井に吸音材を設置することで、室内の反響音を抑え、音の拡散を抑制します。

防音対策のためのおすすめ商品

・天井用吸音パネル

軽量で、天井に貼り付けやすい吸音パネルが市販されています。粘着力の弱い両面テープや、マスキングテープと両面テープを組み合わせて、原状回復可能な方法で設置しましょう。

・吊り下げ式吸音材

天井からワイヤーなどで吊り下げるタイプの吸音材もあります。部屋の雰囲気に合わせてデザイン性の高いものを選ぶことも可能です。設置が比較的容易で、賃貸物件でも導入しやすいです。

家具の配置でも変わる

天井に直接的な対策が難しい場合でも、家具の配置で間接的に防音効果を高めることができます。

レイアウトの工夫の仕方

・背の高い家具の配置

天井近くまで高さのある本棚や収納家具を設置することで、上方向への音の拡散をある程度抑制する効果が期待できます。

・ロフトベッドの活用

ロフトベッドを設置している場合、ベッドの下の空間に吸音材を貼ったり、カーテンで仕切ったりすることで、簡易的な防音空間を作り出すことも可能です。

遮音材と吸音材を合わせると効果が高い

防音対策を行う上で、遮音材と吸音材の役割と、それぞれの特性を理解し、適切に組み合わせることが重要です。この2つをバランス良く活用することで、単独で使うよりもはるかに高い防音効果を得られます。

・窓
簡易二重窓で空気層を作り「遮音」し、厚手の遮音カーテンで「吸音」「遮音」を補強する。

・壁
壁の裏に遮音シートを貼る、または壁に立てかけることで「遮音」し、その上に吸音パネルを貼ることで「吸音」効果を高める。

・ドア
ドアの隙間を隙間テープで塞ぎ「遮音」し、ドアの表面に遮音シートを貼って質量を増やし「遮音」効果を高め、さらに室内側に吸音材を貼って「吸音」効果を加える。

VTuber/Vライバーが防音室を導入するならレンタル?購入?

VTuberの活動において、より高い防音性能を求めるなら、防音室の導入は非常に有効な選択肢です。しかし、購入となると費用もかさむため、まずはレンタルから試してみるのも良いでしょう。

ご自身の活動内容や予算、住環境に合わせて、最適な防音室の導入方法を見つけてみてくださいね。

初期費用を抑えて防音室を導入するならレンタル一択

防音室のレンタルは、初期費用を抑えたい方や、まずは防音効果を試してみたい方におすすめの方法です。特に賃貸物件にお住まいで、大規模な工事が難しい場合に検討しましょう。

防音室レンタルのメリット・デメリット

レンタルには、次のようなメリットとデメリットがあります。

▼メリット

  • 初期費用を大幅に抑えることができる
  • 短期間の利用や、効果を試したい場合に最適
  • 引っ越しやライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる
  • 手軽に導入・撤去が可能で、専門業者に依頼すれば設置・解体も任せられる

▼デメリット

  • 初期費用を大幅に抑えることができる
  • 短期間の利用や、効果を試したい場合に最適
  • 引っ越しやライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる
  • 手軽に導入・撤去が可能で、専門業者に依頼すれば設置・解体も任せられる

レンタルできる防音室の種類と価格帯

レンタルできる防音室は、主に「簡易型」「ユニット型」に分けられます。それぞれの特徴と価格帯の目安は以下です。

スクロールできます
種類特徴月額費用の目安適した用途
簡易防音ブースデスク上設置型や一人用。
主に吸音効果で声の響きを抑える。
数千円~1万円程度ボイスチャット、歌ってみた(小声)、ナレーション録音
ユニット型防音室組み立て式で、部屋の中に設置するタイプ。
Dr-30~Dr-40程度の遮音性能。
1万円~数万円程度本格的な歌ってみた、楽器演奏、ゲーム実況、複数人での配信

防音室の購入は総合的な価格では安い場合もある

防音室の購入は、長期的に利用を考えている方や、特定の高い防音性能を求める方におすすめです。初期費用はかかりますが、ご自身の活動に合わせた最適な環境を構築できます。

防音室購入のメリット・デメリット

購入には、次のようなメリットとデメリットがあります。

▼メリット

  • 初期費用を大幅に抑えることができる
  • 短期間の利用や、効果を試したい場合に最適
  • 引っ越しやライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる
  • 手軽に導入・撤去が可能で、専門業者に依頼すれば設置・解体も任せられる

▼デメリット

  • 初期費用が高額になる傾向
  • 設置場所の確保や、搬入・組み立てに手間や費用がかかることがある
  • 引っ越し時の移動が大変だったり、別途費用が発生したりする可能性がある

購入できる防音室の種類と価格帯

購入できる防音室は、簡易型、ユニット型、オーダーメイド型に大別されます。それぞれの特徴と価格帯の目安を記載します。

スクロールできます
種類価格帯特徴適した用途
簡易防音ブース
(デスク型、一人用)
数万円~20万円程度手軽に導入でき、主に吸音効果で声の反響を抑える。
完全に音を遮断するよりも、声の質を高める目的で使われることが多い
ボイスチャット、ナレーション、小声での歌唱練習
ユニット型防音室(組立式)20万円~100万円以上部屋の中に設置する組み立て式の防音室で、Dr-30~Dr-40程度の遮音性能を持つものが一般的。
ヤマハのアビテックスやカワイのナサールなどが有名。
サイズや遮音性能によって価格が大きく変動する。
大声での配信、歌枠、楽器演奏、ゲーム実況
オーダーメイド防音室(工事型)100万円~数百万円部屋全体を防音工事するタイプで、最も高い防音性能を実現できる。
部屋の形状や目的に合わせて設計・施工されるため、理想的な防音環境を構築できるが、賃貸物件では導入が難しいことがほとんど。
本格的なレコーディング、楽器演奏、本格的なスタジオとしての利用

予算を抑えて防音室を購入するポイント

防音室の購入費用は高額になりがちですが、予算を抑えることも可能です。

●中古品の検討

フリマサイトや中古楽器店などで、状態の良い中古防音室が見つかることがある。ただし、運搬・設置費用がかかる点や、状態を事前にしっかり確認することが重要。

●DIY防音ブース

自分で材料を調達し、設計・組み立てを行う方法。費用は大幅に抑えられるが、設計や施工に関する知識、そしてかなりの手間と時間がかかる。

●性能とサイズのバランス

どこまでの防音性能が必要か、設置スペースはどのくらいかを見極め、オーバースペックにならないように選ぶことが大切です。

予算があるなら「防音賃貸」という選択肢を!種類と特徴を紹介

VTuber、Vライバーとしての活動を快適に、そして安心して続けるためには、防音対策が非常に重要です。もし予算に余裕があり、賃貸物件を探している段階であれば、「防音賃貸」を選ぶのも検討できます。

賃貸物件で防音対策を自力で行う場合、多くの手間や費用がかかり、退去時の原状回復の心配もつきまといます。最初から防音性能の高い物件を選ぶことで、より質の高い配信環境を手に入れることができます。

防音賃貸と一口に言っても、その種類や特徴はさまざまです。ここでは、VTuber、Vライバーの皆さんが物件を探す際に役立つ基本的な知識をご紹介します。

楽器可物件と防音物件の違い

不動産情報サイトなどで見かける「楽器可物件」「防音物件」は、似ているようで実は異なる特性を持っています。

VTuberさん、Vライバーさんの配信活動においては、どちらの物件がより適しているのかを理解しておくことが大切です。

楽器可物件防音物件
主な目的楽器の演奏を許可外部への音漏れや内部への騒音侵入を防ぐ
防音性能一般的な物件よりは配慮されている。
専門的な防音室ほどの性能はない場合が多い
専門的な防音設備が施されており、高い遮音・吸音性能を持つ
許可される音楽器の種類や演奏時間に制限があることが多い比較的大きな音を出すことが可能だが、物件ごとの規約確認は必須
VTuberへの適性ある程度の声量やBGMであれば対応可能。過度な叫び声や激しい音は注意が必要高音域の声や、ゲーム実況での大きな反応、BGMなどを安心して行いやすい

防音構造の種類

建物の構造自体が防音性能に大きく影響します。特に賃貸物件を選ぶ際には、以下の構造を意識してみてください。

●鉄筋コンクリート造(RC造)
柱や梁、床、壁が鉄筋とコンクリートで一体的に作られている構造です。コンクリートの密度が高いため、木造や鉄骨造に比べて遮音性が非常に高く、一般的な賃貸物件の中では最も防音性能が期待できます。

●鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
RC造に鉄骨を組み合わせた構造で、RC造よりもさらに強度と遮音性が高いとされています。タワーマンションなどの高層建築物によく用いられます。

●二重サッシ・防音ドア
窓やドアは音漏れしやすい箇所です。二重サッシや防音ドアが標準装備されている物件は、外部からの騒音侵入や内部からの音漏れを効果的に防ぐことができます。内見時には、これらの設備がきちんと機能しているか確認してみてください。

防音賃貸のメリット

防音賃貸を選ぶことには、多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。バランスを理解した上で、ご自身の状況に合った選択をしましょう。

●高い防音性能を最初から確保できる
専門的な設計や工事が施されているため、自力で対策するよりもはるかに高い防音効果が期待できる。

●初期投資が少ない(工事不要)
防音工事や防音ブースの設置といった大きな初期投資が不要。引っ越し費用はかかるが、その後の追加費用を抑えられます。

●原状回復の心配がない
賃貸物件での防音対策は、退去時の原状回復が大きな課題となりがち。防音賃貸であれば、最初から防音仕様なのでその心配がない。

●近隣トラブルのリスクを大幅に軽減
音漏れによる近隣からの苦情や、そこから発展するトラブルのリスクを最小限に抑えられる。

●快適な生活環境
外部からの騒音も遮断されるため、配信時だけでなく、普段の生活も静かで快適に過ごせる。

デメリット

●家賃が高い傾向にある
一般的な物件に比べて、防音性能が高い分、家賃が高めに設定されていることがほとんど。予算との兼ね合いをよく考える必要がある。

●物件数が少ない
防音賃貸や楽器可物件は、通常の賃貸物件に比べて数が限られている。希望するエリアや間取りで見つけるのが難しい場合もある。

●立地や間取りの選択肢が限られる
物件数が少ないため、希望する駅からの距離や周辺環境、部屋の間取りなど、他の条件で妥協が必要になるケースも考えられる。

●完全に無音ではない
「防音」と謳っていても、完全に無音になるわけではない。物件ごとの防音レベルには差があるため、内見時の確認が非常に重要。

防音賃貸の探し方と注意点

防音賃貸を探す際には、いくつかのポイントを押さえておくことで、理想の物件に出会える可能性が高まります。内見時には特に注意深くチェックしましょう。

物件情報の確認ポイント

インターネットの不動産情報サイトや不動産会社の店頭で物件を探す際に、以下の項目に注目してみてください。

●「楽器可」「防音」「音楽相談可」の表記
これらのキーワードは、防音性能に配慮されている物件である可能性が高いことを示している。

●建物の構造
前述の通り、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は、木造や鉄骨造に比べて遮音性が高い。

●窓の仕様
二重サッシやペアガラス(複層ガラス)が採用されているかを確認。窓からの音漏れや騒音侵入を防ぐ上で非常に重要。

●ドアの仕様
防音ドアや密閉性の高いドアが使われているかどうかもチェックポイント。

●壁の厚さ
物件情報に具体的な壁の厚さが記載されていることは稀ですが、不動産会社に問い合わせて確認が必要。

●管理規約
最も重要なのが、管理規約の確認です。「楽器演奏可能時間」「音量の制限」「楽器の種類」など、VTuberの活動に直結するルールが記載されている場合がある。

内見時のチェックリスト

気になる物件が見つかったら、必ず内見に行き、以下の点を実際に確認してください。写真や図面だけでは分からない、重要な情報がたくさんあります。

壁や床を叩いてみる
壁や床を軽く叩いてみて、その響き方や重厚感を確認する。
スカスカとした軽い音がするようであれば、防音性能は期待できない可能性あり。

窓やドアの密閉度
窓やドアがしっかりと閉まり、隙間がないかを確認する。隙間があると、そこから音が漏れやすくなる。

換気扇やエアコンの音
室内の設備が発する音もチェック。配信中にこれらの音がマイクに入り込んでしまうと、音質の低下につながる。

隣室や上下階の生活音
内見中に隣室や上下階から聞こえる生活音(テレビの音、話し声、足音など)を確認すると物件の基本的な遮音性をある程度判断できる。可能であれば、時間帯を変えて複数回内見するのもおすすめ。

不動産会社への質問事項

具体的な活動内容を伝え、疑問点を解消しておきましょう。曖昧な返答の場合は、書面での確認を求めることも検討してください。

一方で配信者と明かすことで条件が合わない、過去にトラブルがあり配信者には部屋を貸さない意向がある物件であった場合は、自分自身も入居を断られる場合も前提に考えておきましょう。

▼事前に聞いておきたい質問例
「過去に音に関するトラブルはありましたか?」
「この物件でVTuber活動をしている方はいますか?」
「具体的にどの程度の音量まで許容されますか?」
「深夜の配信は可能ですか?」

コスパ良く防音対策なら「簡易防音ブース」がおすすめ!

防音対策として、防音室の導入は費用や設置スペースの面でハードルが高い。防音ブースは部屋の中に設置する箱型の簡易防音設備で、防音室に比べて費用を抑えつつ、高い防音効果を期待できます。

賃貸物件にお住まいの方にとって、移動が容易な防音ブースはかなり現実的な選択肢となります

自作防音ブースのメリット・デメリット

コストを最大限に抑えたい、あるいは自分の部屋のサイズや形状に合わせてカスタマイズしたいという方には、防音ブースの自作も選択肢の一つです。自作防音ブースは、材料費のみで製作できるため、既製品を購入するよりも大幅に費用を抑えられます。

▼メリット

  • 初期費用を安く抑えられる
  • 部屋のサイズや形状に合わせて自由に設計できる
  • DIYの楽しさを味わえる

▼デメリット

  • 十分な防音効果を得るには専門知識と技術が必要
  • 制作に時間と労力がかかる
  • 市販品に比べて防音性能が劣る可能性がある
  • 換気や熱対策が不十分になりがち

自作防音ブースの材料と構造のポイント

自作防音ブースの基本は、遮音材と吸音材を組み合わせ、空気層を設ける二重構造です。音は空気の振動で伝わるため、空気層を挟むことで音の伝達を遮断しやすくなります。また、ブース内部の反響音を抑えるために吸音材を適切に配置することも重要です。

自作の際は、ブースの密閉性を高めることが最も重要です。わずかな隙間からでも音は漏れてしまうため、防音テープなどで徹底的に隙間を塞ぎましょう。また、ブース内部は熱がこもりやすいため、小型の換気扇などを設置し、適切な換気対策を施すことも忘れてはいけません。

防音ブースの購入

自作する時間がない、あるいは確実な防音効果を求める場合は、既製品の防音ブースの購入がおすすめです。

市販の防音ブースは、様々なメーカーから多様なモデルが販売されており、設置の手軽さや防音性能、デザイン性など、自分のニーズに合ったものを選べます。

防音ブースの種類と特徴

購入できる防音ブースは、主に以下の3つのタイプに分けられます。

タイプ特徴メリットデメリット
簡易型(段ボール・布製)組み立てが非常に簡単で、軽量。安価で手軽に導入できる。使わない時は収納可能。防音効果は限定的。主に吸音効果が中心。
組み立て式(木製・パネル式)パネルを組み合わせて設置するタイプ。比較的高い防音効果。移設や分解が容易。サイズや拡張性が選べる。簡易型より高価。設置にやや手間がかかる。
本格型(ユニット型)防音室に近い構造を持つ、しっかりとした箱型。非常に高い防音効果。デザイン性も優れる。高価。設置にスペースが必要。移設は可能だが大掛かり。

防音ブースを選ぶ際のポイント

防音ブースを選ぶ際には、以下の点をよく確認しましょう。

●防音性能(遮音等級)

防音ブースの性能は「遮音等級(Dr値)」で示されることが多いです。Dr値は、どれだけ音を遮断できるかを示す指標で、数字が大きいほど防音性能が高くなります。配信活動であれば、Dr-30〜Dr-35程度を目安にしてください。

●サイズと設置スペース

ブースを設置する部屋の広さとブース内部で活動する際のスペースを確認しましょう。マイクやPC、モニター、椅子などを配置しても十分な広さがあるかを確認します。ドアの開閉スペースや、ブースの高さも重要です。

●換気機能

密閉された防音ブース内は、熱がこもりやすく、長時間利用すると酸欠になる危険性もあります。換気扇が標準装備されているか、またはオプションで追加できるかを確認しましょう。静音性の高い換気扇を選ぶと、配信への影響を最小限に抑えられます。

●組み立て・設置の手間

自分で組み立てられるタイプか、専門業者による設置が必要なタイプか確認しましょう。組み立て式であれば、引っ越しの際に分解して移設することも可能です。

●予算

防音ブースの価格は簡易型から本格型まで幅広く、数万円から数十万円、それ以上するものもあります。ご自身の予算と必要な防音性能を考慮し、最適な製品を選びましょう。中古品やレンタルの選択肢も検討することで、費用を抑えられる場合があります。

●メーカー

ヤマハのアビテックスやカワイのナサールなど、大手楽器メーカーが提供する防音ブースは、長年の技術が詰まっており、高い性能が期待できます。価格は高価な傾向がありますが、確実な防音効果を求める方にはおすすめです。

VTuber/Vライバー活動は音漏れ・雑音なし防音環境で快適な配信を!

この記事では、賃貸住宅でも手軽に始められる窓・壁・扉などの自作(DIY)での対策から、本格的な防音室のレンタルや購入、コスパの良い防音ブースまで、様々な選択肢をご紹介しました。

VTuberさんやVライバーさんの配信活動における防音対策は、近隣トラブルの回避や身バレ防止を実現するために非常に重要です。

現在配信活動中の方で防音対策ができていない方は、ぜひ防音対策を検討してみてください。

VTuberの防音対策まとめ
  • VTuberの音の問題は「音漏れ」「外部の騒音」「生活音」
  • 最も重視すべきは身バレリスクのある音漏れ
  • 防音対策は「吸音」と「遮音」を意識すれば自作でもある程度行える
  • より質の良い防音対策を行うのであれば防音室の購入か防音賃貸
  • 最もコスパが良いのは防音ブースの導入

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監修者 KANAI(金井洸樹)

VTuber初心者ガイドINDEX

あなたの活動が1秒でも長く続くためのVTuberのデビューからファン獲得、そして自分でビジネス始めるまでの総まとめ!

第1章 VTuber業界を知ろう!
第2章 自分のキャラクターを作ろう
第3章 配信環境を準備しよう
第4章 初配信は超大事!最高のデビュー準備!
第5章 ファンを掴む企画を考えよう!
第6章 収益化やステップアップしたい
第7章 事務所に所属する!オーディション対策
第8章 手軽に始められるVライバーの世界!
第9章 始めるなら今!TikTokLIVEデビューしよう!
第10章 あなたがもしVTuberビジネスをするなら

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