VTuberにとって「個人情報の流出」というのは、非常に重大な問題の一つです。VTuberの皆さんは身バレ対策をちゃんと行っていますか?
今回は情報流出の中でも「身バレ」をテーマに、VTuberさんやVライバーさんの身バレが発生する原因や対策方法について紹介します。
身バレが発生してしまった際の対応方法も解説していますので、今身バレでお困りの方もぜひ記事を最後まで読んでみてください。
VTuberによる身バレが発生する大きな原因
VTuberさん、Vライバーさんの多くは、中の人の存在を隠して配信活動している方がほとんど。そんな中で、些細なことがきっかけで身バレが発生して、そのことが大きな話題になってしまうことが比較的多いです。
まずはVTuberさん、Vライバーさんの身バレでよくある身バレの原因をご紹介します。
配信中の会話から特定
配信中に少しプライベートな話になった場合、皆さんはどうコミュニケーションをとっていますか。
実は直接的に配信内で個人情報を言わなくても、感の鋭い視聴者は個人情報に関連する複数の情報を組み合わせれば、配信者の個人情報の予測がついてしまう場合もあります。
配信中の外部騒音・生活音
配信中に生活音が配信に入ってしまうことありますよね。
選挙カーのアナウンスやその地域でしか聞くことができない放送が配信に入ってしまうと、あなたの住んでいる場所を特定することができ、身バレにつながってしまいます。
PCやソフトウェアの通知
VTuberさんやVライバーさんが配信を行う際は、自身のPCやスマホで配信を行うことになります。よって、普段使用しているPCやスマホで画面共有をして配信をしてしまうと、設定によっては通知がそのまま配信画面に映ってしまうこともあります。
もし通知がプライベートの連絡内容だったり、本名が記載されてしまっていた場合、身バレにつながることになります。
SNSでの発言やアカウント間違い
今SNSを含むインターネットの技術が発展する中で、ネット上に情報を発信すると凄まじい速度で情報は拡散され、一度拡散されるとネット上から情報を確実に消すことが非常に難しいです。
そんな中でSNSでの投稿で生活圏内の情報や個人を特定できる情報を発信してしまうと多くの人に情報が届いてしまい、その情報をキャッチした人が発信者を個人情報を特定してしまうといったこともあります。
また配信者によってはSNSで配信者アカウントとプライベートアカウントを分けている方もいると思うのですが、プライベートアカウントで発信しようと思った内容を配信者アカウントで間違えて発信してしまうと大きな問題につながることもあります。
一度発信してしまった情報は完全に削除することは難しく、その情報を見た自分のファンがその情報をスクリーンショットをして保管している可能性もあり、そのスクリーンショットが外部に漏れて自分とは異なる人から自身の個人情報が外部に流出する可能性も多いにあり得ます。
グッズ販売時の配送元情報
個人で活動しているVTuberさんやVライバーさんは、グッズ販売も自身で行っていることが多いです。
この場合グッズの配送も自分自身で行うことが多いのですが、グッズを配送する際に自分の住んでいる住所から配送を行なってしまうと、購入者に配送元情報で個人情報がばれてしまいます。
広告出稿者の名前
VTuuberさんやVライバーさんの中で、YouTubeでの広告運用をしている方が増えてきており、個人の方の中でも広告運用を検討している方が見られるようになりました。
YouTubeの広告運用ですが、2023年10月1日からGoogle広告の仕様が変更となり、YouTube広告の詳細から名前と居住区が表示されるようになりました。
つまりYouTube広告を運用しているGoogleアカウントの名前や登録している居住地が公に公開されるようになり、YouTube広告運用は気をつけないと身バレにつながってしまう事態になります。
【拡散希望】
— ちっち君@Vtuberクエスト運営者 (@chchkun) October 1, 2023
2023年10月1日から、Google広告の仕様が変わったようです。
広告今すぐ止めた方が良いかもです。
■変更内容
YouTube広告の詳細から「名前」と「居住区」が表示されています。
■表示されている情報
おそらくGoogleアカウントの名前が表示されています。… pic.twitter.com/HBT2VOg1u3
アカウント情報
プライベートで使っているXやInstagramなどのSNSアカウントを使って配信アプリのアカウントを作成した場合、アプリによってはSNSアカウントが配信アプリのプロフィール内に表示されてしまう場合もあります。
プライベートアカウントがバレてしまうと、プライベートアカウントのプロフィールや投稿、フォロー・フォロワー欄を配信で関わりのある方に見られてしまい、個人が特定されてしまいます。
配信の切り忘れ
YouTube・配信アプリ問わず、配信活動を行っていると発生しうるリスクとして考えられるのが「配信の切り忘れ」です。
配信を切り忘れてしまうと顔バレをするリスクや一緒に住んでいる同居人との会話や電話相手との会話、生活音が配信で流れてしまうため、個人情報がダダ漏れの状態になってしまいます。
ほしい物リストで個人情報を公開
VTuberさんやVライバーさんがよく利用しているAmazonのほしい物リストは、気軽にファンの方が配信者のほしいものをプレゼントできるとても便利なサービスです。
またAmazonのほしい物リストは、配信者側の個人情報を公開しなくてもプレゼントを受け取ることができ、配信者にとっても非常に評価の高いサービスになっています。
ですが、Amazonのほしい物リストは設定を間違えると本名(Amazonで登録している名前)や住所(住所の市区町村および都道府県)が公開される場合もあります。
他のVTuberからの漏洩
自分と同じように配信活動を行っている他のVTuberさんが、自分の個人情報をうっかり漏洩してしまう場合もあります。
悪気なく漏洩してしまうパターンとわざと漏洩するパターンの2種ありますが、どちらにしろ自分の個人情報が外部に流れてしまうことに違いないため、非常に重大な問題になります。
VTuber、Vライバーの顔・本名・住所バレのリスクと対策
VTuberさんやVライバーさんが顔バレ、本名バレ、住所バレした場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
・個人情報が世の中に流出してしまい、配信活動がしにくくなってしまう
・ストーカー被害などの犯罪被害を受ける
など
個人情報が世の中に流出してしまった場合、インターネットが発達している今、思っている以上に早い速度で広く情報が拡散されてしまいます。そうなると、VTuber活動だけでなくプライベートでも自由度がなくなってしまい、場合によっては親族など自分の近しい存在に迷惑をかけてしまう可能性があります。
顔・本名・住所バレなどの個人情報の流出は、ストーカーなどの犯罪被害を受けることもありえます。命の危険にも通じてしまうため、十分な注意が必要です。またVTuber人生だけでなくあなた自身の人生を狂わせてしまうリスクが高いため、顔バレは発生しないように活動を行っていくことが大切です。
VTuberやVライバー活動を行う上で身バレは配信人生を狂わせる事態になってしまうため、身バレは絶対に防ぐべきです。そこでVTuberやVライバーのための顔・本名・住所バレ対策を徹底解説します。
顔バレ
まずは顔バレの対策方法を解説します。
①配信中に顔が映ってしまうことによる顔バレ
VTuberによる配信中の顔バレの多くは、主に「FaceRig」というトラッキングソフトを使用して配信を行うことによって発生します。
「FaceRig」はVTuberコンテンツが発展する前に作られたトラッキングソフトになるため、機能がVTuberによる配信に対応していない部分もあり、操作を間違えると顔バレしてしまいます。
よって使用するトラッキングソフトを選ぶ際は、「Vtuber Studio」や「nizima LIVE」を選ぶと顔バレを防ぐことができます。
▼Vtuber Studio公式サイト
https://denchisoft.com/
▼nizima LIVE公式サイト
https://nizimalive.com/
②鏡やガラス、金属の反射による顔バレ
手元・体を写す配信や写真を撮影する際に、鏡やガラス、金属などが近くにある場合、反射が発生し顔が映ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
よくあるのがYouTubeチャンネル登録者数が増えた時にもらえる盾を配信や写真で映す時、盾に中の人の顔が反射して映り込んでしまうといったケース。
配信を行う際や写真を撮影する際は、鏡やガラス、金属など反射しやすいものが周りにないことを確認することが大切です。
③プライベート用SNSアカウントによる顔バレ
SNSは、プライベート用アカウントと配信用アカウントの使い分けに注意しましょう。投稿の際はちゃんとアイコンが発信したいアカウントのものになっているか確認してから投稿する癖をつけるのがおすすめです。
またプライベートアカウントと配信用アカウントでデバイスを分けるのも良いですが、費用がかかってくるため少し大変かもしれません。
また昔プライベートで使用していたSNSアカウントに写真を投稿していて、そのSNSアカウントがファンにバレてしまい、投稿されている写真を見られて顔バレしまったということは多く発生しています。
配信活動を始める場合は、ネット上に残る自分の顔写真を自分で削除できる範囲で削除しておくことがおすすめです。
④他人の行動が原因の顔バレ
リスナーさんやVTuber、Vライバー仲間の中には、顔写真をみたいと言ってくる方もいなくありません。ただこういったことを言われても顔写真は送ってはいけません。
というのも、もしリスナーさんやVTuber、Vライバー仲間と関係が悪くなった際に、リスナーさんやVTuber、Vライバー仲間が怒りのあまり顔写真をSNSでアップロードするといったことをしてくる可能性があるためです。
こういった被害を受けているタレントさんは多くいらっしゃいますので、気をつけるようにしましょう。
本名バレ
次に本名バレの対策方法を解説します。
①通知が配信画面に映ることによる本名バレ
配信中に画面共有をしていて画面の共有設定を間違えてしまった場合、プライベートな連絡の通知や映ってはいけない画面が映ってしまうことがあります。
まずは通知は全てOFFにするのがおすすめです。また、配信内で画面を共有する際はディスプレイ全体を映すのはやめましょう。
②他人の行動が原因の本名バレ
自分のミスだけではなく、自分以外の人が自分の本名などの個人情報を漏洩してしまう可能性もあります。配信活動を行うにおいて、気軽に本名を含む個人情報を誰にも伝えないようにしましょう。
もし個人情報が必要となった場合、なぜ必要なのか確認を行ってから、外部に漏洩しないように十分は約束を行い、共有をするようにしましょう。
③商標登録や法的処置による本名バレ
また配信活動を行う中で自分自身の活動名を商標登録したり、法的措置を行ったりした場合、その手続きを行なった人物の本名が公開されてしまい、本名がバレてしまいます。
よって、本名を使用して様々な手続きを行う際は、本名はどのように使用されるのかをちゃんと理解した上で手続きを進める必要があります。
④YouTubeの広告出稿による本名バレ
現在YouTubeで広告出稿を行う場合、Googleで登録されている個人情報が公開されてしまう状態になっています。
では、Googleアカウントを虚偽の名前を使用すればよいのではと考える方もいると思いますが、Google広告では広告主に対して身元確認の審査を行っており、Google広告からの実施通知後30日以内に身元確認を完了させる必要があります。
よって、現状個人情報を出さずに広告を打つことが非常に難しくなっています。よって、特に個人で広告を打ちたいと思っている方は、広告を打つのはやめておいた方が良いです。
住所バレ
最後に住所バレの対策方法を解説します。
①リスナーからのプレゼント受け取り、リスナーへのグッズ配送による住所バレ
リスナーさんからプレゼントを受け取る際やリスナーさんにグッズを贈る際は、絶対に自分の住所を使用しないようにしましょう。
事務所によりますが、リスナーさんからのプレゼントを転送してくるサービスを提供しているところもあるため、プレゼントも受け取りを行う際は事務所に相談してみましょう。
またバーチャルオフィスの住所を借りてプレゼントを別の場所に一時保管してもらい受け取る方法やインフルエンサーやタレント専用のプレゼント受け取りサービスなども存在します。
有料にはありますが、そういったサービスの利用を検討して見ましょう。
またVTuberさんやVライバーさんが欲しいものがリストとなっており、そこからリスナーさんがプレゼントを送ることができるサービスもあり、こちらもお互いに住所がバレることはありません。
一方でグッズをリスナーさんに送る際は、バーチャルオフィスの住所を借りて送り主の住所をバーチャルオフィスの住所にする方法もありますが、まずは配送業者の匿名配送を利用するのがおすすめです。
②Amazonの欲しいものリストでの住所バレ
Amazonのほしい物リストでは住所や本名は公開されるため、住所を非公開設定にして個人情報が公開されていない状態でほしい物リストを公開するようにしましょう。
不安な場合は家族や友人に一度URLからほしい物リストを確認してもらってみても良いかもしれません。
③配信中の外部騒音・生活音による住所バレ
自分が住んでいる地域で選挙カーが走ったり、地域のアナウンス放送が流れたりする場合は、その期間や時間に配信を行わないようにすることがベストです。
それでもなお心配な方は、少し費用はかかりますが個人でも購入できる防音室を購入するのがおすすめです。
個人でも購入できて、工事がいらない防音室は「OTODASU」がおすすめ!

配信者で利用している方も多く、展示会も実施しているので、購入を検討している方は一度見学に行ってみてもいいかもしれません。
▼公式サイトはこちら
自分の個人情報が配やネットで流出したときの対処方
では、万が一個人情報が配信に載ってしまったらどのように対応すれば良いのでしょうか。配信内で個人情報を公開してしまった場合は、まずは落ち着いて配信を一時中止するもしくは個人情報を画面上から削除しましょう。
こういった事態になった場合、誰もが焦りを感じてしまうもの。まずは焦らずに落ち着いて対応することが大事です。ここではXやGoogle上で個人情報が公開されてしまった場合のどう対応すれば良いのかを解説します。
X
まずは個人情報が載っている投稿を削除しましょう。ただ自分の投稿でない場合は、簡単に投稿を削除することはできません。そんな中でどう投稿を削除するのかですが、Xでは下記のルールが制定されています。
他の人の個人情報を晒すと脅迫する、他の人の個人情報を晒すよう他の人に奨励する、本人の明確な同意と許可なく他の人の個人情報を公開またはポストする、本人の同意なく個人の私的なメディアを共有することは禁じられています。
また本人の合意のない上で性的、ヌード、または私的なメディア(画像/動画)を晒すことも禁止されています。そして、該当する行為を行った場合は、ポストの削除やアカウント凍結が行われます。
もしXの個人情報の取り扱いに違反している場合は、まずXに削除依頼を申請しましょう。Xのお問い合わせから申請が可能です。
場合によっては、弁護士に相談して発信者情報開示請求や損害賠償請求、刑事告訴などを検討しても良いですが、費用がかかってくるのでしっかり資金面を考えて依頼するようにしましょう。
Googleに個人情報が載っている場合は、削除リクエストを行うことが可能です。下記URLから申請することで個人情報の削除ができる手続きを行うことできます。
身バレが絶対にだめ!対策方法は沢山あるのでうまく身バレを防ごう!
今回はVTuberさん、Vライバーさんによる身バレが発生する原因とともに、身バレの対策方法を紹介しました。
配信活動は不特定多数の人に向けて配信やSNSで発信を行うため、VTuber・Vライバーとして顔はしっかり隠していても、何か些細なことがきっかけで「身バレ」に発展する可能性がある活動です。
また「身バレ」はVTuber、Vライバー活動のみならず、中の人のプライベートにも支障をきたすこともあるため、絶対に避けるべき出来事です。
VTuber、Vライバーとして活動を行っていく際は、この記事に書いた身バレ対策を行いながら、常に不特定多数の人に見られていることを意識して活動を行っていきましょう。
- VTuberの身バレは顔・本名・住所など重大な個人情報流出につながる
- 身バレの主な原因は通知、生活音、SNS投稿、配送情報などの操作ミス
- 顔バレ・本名バレ・住所バレには専用ソフト利用や設定管理で対策が可能
- ほしい物リストや広告出稿も個人情報流出リスクがあるため要注意
- 個人情報が漏れた際は即時停止・削除依頼・法的対応をすぐにおこなおう










