VTuber活動はその性質上、ほとんどの方が自宅を活動場所としています。よって、自宅での配信環境に問題が起きると、引越しの必要が発生したり、最悪の場合は配信活動の休止にも繋がったりすることもあります。
今回はこれまで様々なVTuberさんと連携し活動サポートを行ってきた株式会社uyetが、VTuber活動を行っている方が賃貸選ぶの際に気をつけるポイントと選ぶべき賃貸物件の条件、入居前に確認すべき点について紹介します!
記事の内容をチェックリストとして活用して、あなたの理想の配信環境を整えましょう。
VTuberの賃貸で重視すべきは防音・通信・防犯の3つ!
VTuberとして活動する上で、賃貸物件選びは配信のクオリティや活動の継続に直結する大事なポイントです。
特に「防音」「通信」「防犯」の3つは、一般的な物件探しでは見落とされがちなものの、VTuberさんにとっては活動の生命線とも言えるほど重要です。
1.VTuberが最も重視すべきなのは防音
防音の種類には、遮音と吸音の2種類が存在します。
・遮音:音を跳ね返したり、音の透過を物理的に防いだりする対策のこと
→外部への音漏れ防止
・吸音:音を吸収して反響を抑える対策のこと
→音質の向上につながる
音を通さないようにする遮音
遮音とは音を跳ね返したり、音の透過を物理的に防いだりする対策のことです。壁や窓、ドアなどの密度や厚みが重要となり、音が外に漏れるのを防ぐ役割があります。
特に歌枠やゲーム実況など、大きな声や音を出す配信を行うVTuberさんにとって、遮音性の高い物件を選ぶことは近隣トラブルを避けるためにも非常に重要です。
音を跳ね返らないようにする吸音
吸音とは、音を吸収して反響を抑える対策のことです。部屋の中で発生した音が壁や天井に当たって跳ね返り、エコーのように聞こえる「反響音」は配信において音質を低下させる原因となります。
聞き心地の良い配信を行うために、吸音材や厚手のカーテン、カーペット、家具の配置などで音を吸収し、クリアな音声を届けられる環境を整える必要があります。
2.配信のクオリティに直結する通信環境
LIVE配信を行うVTuberの方にとって、通信環境は配信のクオリティに関わる重要な要素です。
通信が不安定になってしまうと配信が途切れてしまって、配信に来てくれたリスナーさんにストレスを与えてしまい、配信から離脱をしてしまうことも。よって、より安定した高速回線を使用する必要があります。
有線LANが圧倒的におすすめ
Wi-Fi(無線LAN)は手軽で便利ですが、電波干渉や距離による速度低下といったデメリットがあります。しかし、有線LANはケーブルで直接接続するため、電波干渉の影響を受けにくく安定した通信が可能です。
物件選びで確認すべき通信環境のポイント
賃貸物件を選ぶ際には、以下の点を不動産会社や大家さんに確認し、理想的な通信環境を構築できる物件を選ぶことが重要です。
特に、マンション全体の配線方式は通信速度に大きな影響を与えます。可能であれば、光配線方式を選びましょう。
- 光回線が導入済みか、または導入可能か
- 部屋にLANポートがあるか
- マンション全体の配線方式(VDSL方式か光配線方式か)
- 光回線の工事が可能か、またその際の費用負担や原状回復の要否
- 特定のプロバイダが指定されているか
3.万が一のリスクに備える防犯
VTuber活動は匿名性が高い活動ではありますが、配信内容や声、SNS上の情報などから、住んでいる地域や物件が特定されるリスクはゼロではありません。
熱心なファンや悪意を持った人物による住所特定やつきまといや無許可の訪問(リア凸)といったトラブルは、VTuberさんにとって活動の継続に関わる深刻な問題となり得ます。
オートロックなどの物件のセキュリティ
不審者の侵入や無許可の訪問を防ぐため、物件自体のセキュリティ機能は非常に重要です。
- オートロック
エントランスで不審者の侵入を防ぐ基本的な設備です。 - TVモニター付きインターホン
訪問者の顔を確認してからドアを開けられるため、安心して対応できます。録画機能付きであれば、不在時の訪問者も確認できます。 - 防犯カメラ
エントランスや共用部に設置されていることで、不審者の抑止力となり、万が一の際の証拠にもなります。 - 窓・ドアの防犯性能
ワンドアツーロック(玄関ドアに鍵が二つ)、ディンプルキー(ピッキングに強い鍵)、防犯ガラス、窓の補助錠なども確認しましょう。特に1階の部屋は窓からの侵入リスクが高いため、より厳重な対策が必要です。 - 宅配ボックス
宅配業者を装った不審者の侵入を防ぐためにも有効です。
百聞は一見にしかず!内見では現地でしかわからないことをチェック
賃貸を探す中で、内見は物件の雰囲気や設備を実際に確認できる貴重な機会です。特にVTuberの皆さんは配信時間帯を考慮して、実際にその部屋で配信をすることをイメージしながら内見を行いましょう。
まずは不動産ポータルサイトで条件を絞り込もう
賃貸物件を探す際、ほとんどの方が利用するのが不動産ポータルサイトです。検索条件を絞り込むことで配信活動に適した物件を効率的に見つけられますので、ぜひ活用してみてください。
特に配信者の方が気をつけておきたい条件は下記の7つになります。
1:隣室への音漏れリスクを軽減する角部屋
防音対策の観点から賃貸を選ぶ際は、角部屋がおすすめです。隣接する住戸が少なくなるため、隣人への音漏れリスクや、隣人からの生活音の影響を最小限に抑えられます。
2:上階からの足音を気にしなくてもいい最上階
角部屋と同じく、防音対策の観点から最上階がおすすめです。特に最上階は上階からの足音を気にせずに済むため、集中して配信したい方におすすめです。
3:生活音が入りにくい1LDK以上の間取り
VTuber活動に本格的に取り組む場合は、1LDK以上の間取りがおすすめです。リビングとは別にもう一部屋があることで、配信専用の部屋として活用できます。生活空間と仕事空間を明確に分けられることもメリットです。
4:不審者対策にオートロック
オートロックは宅配業者など訪問者への対応もインターホン越しに確認できるため、不審者の侵入を防ぎ、皆さんの安全を守る効果があります。
5:配信者の強い味方!UberEatsの配達圏内
VTuberさんの生活は自宅中心になりがちです。食事や外出の準備は意外と時間を取られるものですので、UberEatsなどのフードデリバリーサービスが利用できるエリアに住むことは時間効率を上げる上で有効な手段となります。
6:高速回線を引けるのはマンション低階層の特権
5階以上は10G回線が引けないことがあるため、通信速度が重要な場合は低階層がおすすめです。5階以上を選びたい場合は、事前に物件側と光回線事業者に確認をとりましょう。
7:周囲に騒音が少ない環境がベスト
高速道路の近くや繁華街の真ん中にある物件は、車の走行音、人々の話し声、店舗のBGMなどが常に聞こえてくる可能性があります。内見時には、窓を開けた状態と閉めた状態で周囲の音をよく確認しましょう。時間帯を変えて複数回内見することもおすすめです。
配信で歌っても大丈夫?内見時には音の響きを必ずチェック
配信活動を行う上で「音」の問題は非常に重要です。内見の際は、外部からの騒音はもちろん、自身の声や機材の音が周囲に漏れないか、また部屋の中で不必要に反響しないかなどを徹底的にチェックしましょう。
1:外部からの騒音チェック
賃貸物件の立地や構造によって、外部からの騒音レベルは大きく異なります。
●窓を閉めた状態での外部音
窓を閉めた状態で、どの程度の外部音が聞こえるかを確認しましょう。
交通量の多い道路に面しているか、線路が近いか、学校や商業施設が隣接しているかなど、物件の周辺環境を事前に把握しておくことが大切です。昼間と夜間では騒音レベルが変わることもありますので、可能であれば異なる時間帯での内見を検討しましょう。
●交通音
車、電車、飛行機、バイクなどの走行音や通過音。特に幹線道路沿いや線路沿いの物件は注意が必要です。
●周辺施設からの音
学校のチャイムや子供の声、商業施設のBGM、工場や建設現場の作業音など。
●共用部からの音
マンションの廊下やエレベーター、ゴミ置き場からの音。
●騒音計アプリを使って調べるのも効果的
静かに耳を澄ますだけでなく、スマートフォンアプリの騒音計を参考にするのも一つの方法です。ただし、アプリの精度は様々ですので、あくまで目安として活用してください。
●窓を開けた状態での外部音もチェック
換気のために窓を開けることもありますので、窓を開けた際にどの程度の音が室内に入り込むかも確認しておきましょう。窓の性能(二重窓や防音サッシなど)も、騒音対策には大きく影響します。よくわからなければ、不動産担当者に窓の仕様について質問してみましょう。
2:部屋の反響・遮音性チェック
外部からの騒音だけでなく、部屋の中での音の響き方や、隣室・上下階への音漏れの可能性も確認しておきましょう。
●部屋の中での反響
部屋の中で手を叩いたり、普段の配信ボリュームで声を出してみたりして、音の反響具合を確かめてみましょう。特に家具が少ない状態の内見では、音が響きやすく感じることがあります。
壁や床、天井の素材(コンクリート、石膏ボードなど)によっても反響の仕方は異なります。反響が大きいと感じる場合は、吸音材や防音カーテンでの対策を検討することになります。
●隣室や上下階からの音
隣室や上下階からの生活音がどの程度聞こえるかは、内見時に確認しづらいポイントですが、可能な限りチェックしておきましょう。
壁を軽く叩いてみて、その響き方で壁の厚さをある程度推測できることもあります。不動産担当者に過去の音に関するトラブルや、隣人の生活リズムについて尋ねてみるのも一つの手です。
●共用部からの音
廊下を歩く足音、エレベーターの稼働音、他の住人の話し声など、共用部からの音が室内にどの程度聞こえるかも確認しておきましょう。玄関ドアの遮音性もポイントです。
3:自分の声がどれくらい響くか・漏れるかチェック
ご自身の配信中の声や機材の音が、どの程度周囲に影響を与えるかを把握しておくことも非常に大切です。近隣住民とのトラブルを避けるためにも、事前に確認しておきましょう。
●実際に声を出してみる
不動産担当者の許可を得て、普段の配信時と同じくらいの声量で話したり、少し歌ってみたりして、部屋の中での響き方や、外への音漏れの具合を確認してみましょう。
ご友人と内見に行き、一人が部屋の中で声を出している間に、もう一人が廊下や隣室で音漏れをチェックしてもらうのも効果的です。
●配信機材の動作音
PCの冷却ファンやマイクのノイズなど、配信機材から発生する動作音も、静かな環境では意外と気になることがあります。
内見時に耳を澄ませて、部屋全体がどれだけ静かなのかを確認することで、機材音がどれくらい目立つかを予測できます。
4:防音対策について、不動産屋さんに相談するのもあり
音に関する不安がある場合は、不動産会社に相談してみましょう。
●不動産会社への質問
過去にその物件やマンション全体で、音に関するトラブルがなかったか、防音対策としてどのような工事が可能か、楽器演奏可の物件ではないが、配信活動を行うことについて管理会社の方針はどうかなど、具体的に質問してみましょう。
管理規約に騒音に関する規定があるかどうかも確認しておくと安心です。
●騒音対策の費用感
もし物件の防音性能に不安がある場合、ご自身でできる対策(吸音材、防音カーテン、防音シートの設置など)や、専門業者による防音工事の費用感についても調べておきましょう。
賃貸物件では大掛かりな工事は難しいことが多いですが、現状復帰が可能な範囲での対策であれば、許可を得て実施できる場合もあります。
内見時には実測を!数値で客観的に判断しよう
賃貸物件の内見時には、ただ間取りを見るだけでなく、配信活動に直結する具体的な要素を実測することをおすすめします。主観だけでなく客観的な数値を確認することで、配信への影響の有無を判断するためです。
配信活動の生命線!通信回線速度の測定
ライブ配信を行うVTuberにとって、安定したインターネット回線は生命線です。内見時には必ず、ご自身のスマートフォンやモバイルWi-Fiルーターを用いて、その場で回線速度と遅延(Ping値)を測定してください。
回線速度については、上り(アップロード)速度が最低でも上り30Mbps以上、可能であれば50Mbps以上を確保できることが望ましいとされています。
騒音計アプリで騒音レベルの確認
配信のクオリティを左右する騒音問題は、入居前に必ず確認しましょう。
スマートフォンの騒音計アプリ(デシベルメーター)の活用がおすすめです。30~40dB程度であれば問題はありませんが、50~60dB程度になると対策が必要になりますので、客観的な数値で判断していきましょう。
コンセント位置や配線ルート、機材レイアウトの確認
配信環境を構築する上で、コンセントの位置や数が機材のレイアウトと合っているかを確認しましょう。
実際に配信ブースやデスクを設置する場所をイメージして、壁からコンセントまでの距離なども測っておくと運び込みもスムーズです。
電気容量は30アンペア以上が理想
高性能なPCや複数のモニター、照明など、多くの電力を消費する機材を同時に使用する場合は、ブレーカーの電気容量(アンペア数)を必ず確認しましょう。
一般的な賃貸物件の電気容量は20A〜40A程度ですが、配信活動を安定して行うには、最低でも30A以上、可能であれば40A以上の物件を選ぶことがおすすめです。
物件の構造は鉄筋のRC・SRCが基本
物件選定において、賃貸物件の構造は配信環境に大きく影響します。特に、防音性や通信の安定性に直結するため、各構造の特性を理解し、ご自身の配信スタイルや予算に合わせて慎重に選ぶことが重要です。
今回は下記の構造をピックアップして解説していきます。
・RC造(鉄筋コンクリート造):高い防音性と耐震性
・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造):高い防音性と耐震性
・鉄骨造:木造よりも遮音性が高い
・木造:遮音性が低い
防音性能に優れたRCとSRC
RC造(鉄筋コンクリート造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)は、その構造から高い防音性と耐震性を誇ります。外部への音漏れを最小限に抑え、外部からの騒音を防ぐ上で大きなメリットとなります。
コンクリートの質量が音の振動を吸収・遮断するため、配信中の声が隣室や階下に響きにくい反面、家賃が高くなりやすい傾向にあります。
RCとSRCの次に鉄骨がおすすめ
鉄骨造(S造)は軽量鉄骨造と重量鉄骨造に分けられ、RC造やSRC造に比べると遮音性は劣るものの、木造よりは高い傾向にあります。
軽量鉄骨造はアパートや2~3階建てのマンションに多く、重量鉄骨造は比較的規模の大きなマンションやビルに採用されています。内見時には、壁の厚みや窓の構造をよく確認し、どのような対策が必要かを検討してみてください。
木造は防音の観点ではおすすめできない
木造の賃貸物件は、アパートや戸建てに多く見られ、一般的にRC造や鉄骨造に比べて家賃が安価な傾向があります。
反面、その構造上遮音性が低いというデメリットがあります。木の柱や梁で構成されるため、壁が薄く、音の振動が伝わりやすいのが特徴です。
専業でVTuberをやるなら駅から遠い物件が家賃が低くおすすめ
本業がリモート中心の方や専業でVTuber活動を行っている方は、駅から比較的遠い物件の方がおすすめです。VTuberの方で生活の中心が自宅になるため、この特性を活かせば物件選びの選択肢が大きく広がっていきます。
家賃を抑えて活動資金を確保するメリット
駅から遠い物件は、駅近の物件に比べて家賃が安価な傾向にあります。
よって、この浮いた家賃分をVTuberの活動資金に回すことができ、活動の継続性や質の向上に直結します。また引越しの初期費用を抑えることで以下のような活動への投資が可能になります。
●ハイスペックな配信機材への買い換え
高音質なマイク、高性能PC、ウェブカメラ、照明機材など
●モデリング・新規イラスト制作費
新しい衣装、差分、Live2Dモデルのアップデート、サムネイル制作依頼など
●防音対策費
防音シート、吸音材、簡易防音室の導入など
●コラボ費用
他VTuberとの企画、イベント参加費など
●広告宣伝費
SNS広告、プロモーション活動など
●生活費の余裕
安定した活動のための精神的・経済的基盤を整えるために費用を回せます。
広い物件で快適な配信環境を構築
駅から離れると同じ家賃でも、より広い物件を見つけやすくなります。広い部屋は配信活動において大きなメリットとなります。
広い物件は防音対策がしやすい
広い部屋であれば、壁から離れた位置に配信スペースを設けたり、簡易防音室を設置したりするスペースを確保しやすくなります。近隣住民への配慮と自身の配信の質の向上を両立させることができます。
機材設置スペースが確保できる
配信にはPC、モニター、マイク、オーディオインターフェースなど、多くの機材が必要です。広い部屋であれば、これらの機材をゆとりを持って配置でき、快適な配信環境を構築できます。
楽器演奏可やペットOKの物件もおすすめ
選択肢の一つとして検討したいのが「楽器演奏可」や「ペットOK」の賃貸物件です。これらの物件は通常よりも防音性が高めに設計されていたり、音出しに関する規約が明確に定められていたりするため、規約違反による退去のリスクを最小限に抑えられます。
楽器演奏可の物件は、一般的な賃貸物件と比較して家賃や敷金・礼金が高めに設定されている傾向があります。防音工事や特殊な設備が導入されているためです。また物件数も限られているため、希望するエリアで条件に合う物件を見つけるには、ある程度の時間が必要になる可能性があります。
楽器演奏可な物件を探す際は、以下のポイントに注目してみましょう。
・不動産会社の専門性: 楽器演奏可物件を専門に扱う不動産会社や、防音物件に詳しい担当者がいる会社に相談すると、効率的に物件を見つけられることがあります。
・物件情報の詳細確認: どのような楽器が、どの時間帯に、どの程度の音量で演奏できるのかを必ず確認しましょう。可能であれば、過去の入居者の利用状況なども聞いてみると参考になります。
・実際に音を出す環境の確認: 内見時に、壁の厚さや窓の構造、隣室との距離などを確認し、可能であれば実際に軽く音を出して響き具合をチェックさせてもらいましょう。
配信に適した部屋づくりも重要
物件選びだけでなく入居後の部屋づくりも非常に重要です。
配信環境があまり整っていない物件に住む場合、配信活動が近隣住民とのトラブルにつながる可能性が高いため、後から設置できる防音アイテムで快適な配信環境を作る必要があります。
1:遮音と吸音アイテム
賃貸物件で本格的な防音工事を行うのは難しいです。ただし、すでに存在する設備を活かしながら、後付けできるアイテムで遮音と吸音の効果を高めることは可能です。
窓からの音漏れ・侵入対策
窓は最も音が出入りしやすい場所の一つです。以下の対策で効果を高めることができます。
●二重サッシの設置
既存の窓の内側にもう一つ窓を設置することで、空気層が生まれ、高い遮音効果を発揮します。賃貸物件の場合、管理会社や大家さんの許可が必要ですが、工事が比較的小規模で済むため、ぜひ相談しみてください。
●厚手カーテンの活用
遮光・遮熱機能を持つ厚手のカーテンは、生地の密度が高く、ある程度の吸音効果と遮音効果が期待できます。窓全体を覆うように、丈が長く、幅も窓枠より広いものを選びましょう。
●窓用隙間テープの利用
窓枠とサッシの隙間から音が漏れるのを防ぐため、防音用の隙間テープを貼るのも手軽な対策です。
床・壁・ドアの防音・吸音対策
部屋全体の音の反響を抑え、音漏れの軽減と音質をクリアにするためのアイテムです。
●厚手のラグ・カーペット
床に敷くことで、足音や椅子を引く音などの生活音を吸収し、階下への音漏れを軽減します。また、部屋の音の反響を抑え、マイクに不要な反響音が入るのを防ぐ効果も期待できます。
●吸音パネルの設置
壁に直接貼り付けるタイプの吸音パネルは、部屋の音響環境を改善し、マイクの音質を向上させるのに役立ちます。
●ドアの隙間対策
ドアの下や側面から音が漏れるのを防ぐため、ドア下隙間テープやドア枠用の隙間テープを活用しましょう。
2:簡易防音ブースの導入
より本格的な防音環境を求める場合、簡易防音ブースの導入も検討しましょう。マイクへの不要な反響音を大幅に減らし、外部への音漏れも抑制できます。
簡易防音ブースの種類と効果
・組み立て式防音ブース
部屋の中に設置する箱型の防音室です。外部の音を遮断し、内部の音を吸収することで、高い防音効果を発揮します。
・卓上型防音ブース
デスクの上に設置するコンパクトなタイプで、マイクの周囲の反響音を抑えるのに特化しています。本格的なブースが設置できない場合に有効です。
賃貸物件での注意点
・設置許可を大家さん・管理会社に相談しよう
簡易防音ブースといえども、部屋の専有面積を大きく占め、床に負担がかかる場合もあります。必ず管理会社や大家さんに事前に相談し、設置許可を得ましょう。
・撤去時の原状回復
退去時にはブースを撤去し、元の状態に戻す必要があります。組み立て・分解が容易なタイプを選び、床や壁に傷をつけないよう注意しましょう。

個人の方でも購入可能な防音室でおすすめなのは「OTODASU」です。一台あたり販売価格が十数万円と比較的安価なのが魅力。気になる方はぜひ公式サイトから商品をご確認ください。
▼公式サイト
https://otodasu.jp/?srsltid=AfmBOorFQ3NTPYTBpd-aBVLVpnb1NOoW2ryqA6qRZ7l-DhsVfzHZDHlG
契約時には騒音の条項を必ず確認しよう
VTuber活動を本業として行っている方で賃貸物件を借りる場合、一般的な賃貸契約とは異なる場合があります。
事業利用に関する契約内容や配信に伴う騒音、退去時の費用について細かく確認しておきましょう。契約書は隅々まで目を通し、不明な点は必ず不動産会社や大家さんに確認するようにしてください。
騒音と退去費用・原状回復の条項
VTuber活動はマイクを使った音声収録や配信が伴うため、騒音に関する条項は特に注意が必要です。また機材の設置や防音対策によって部屋に手を加える可能性があるため、退去時の費用や原状回復の範囲も事前に確認しておく必要があります。
騒音に関する確認
賃貸契約書には、近隣住民への配慮として「騒音」に関する規定が盛り込まれていることがほとんどです。
「通常の生活音の範囲」といった抽象的な表現での記載だけではなく、契約書によっては具体的な時間帯や音量に関する制限がある場合があります。よって、特に「騒音」について記載されている箇所はしっかり読むようにしましょう。
騒音トラブルが発生した場合の連絡体制や解決方法についても、事前に不動産会社に確認しておくと安心です。
退去費用と原状回復の確認
配信機材の設置や防音材の導入、配線工事などを行うことで、壁や床に傷、穴、汚れが生じる可能性があります。これらが退去時に「通常の損耗」と見なされるか、「借主の故意・過失による損傷」と見なされるかによって、原状回復費用が大きく変わってきます。
知らぬ間に退去費用がかさまないよう、以下の点については事前に確認しておくと良いでしょうか。
- 壁に穴を開けることが許容される範囲
- 防音材の設置や撤去にかかる費用負担
- フローリングや壁紙の汚れ、傷に対する特約
- 敷金から差し引かれる費用の項目と基準
チェックリストを活用して、内見時の確認漏れを防ごう!
今回の記事では、VTuber活動を行っている方に適した賃貸物件の選び方を紹介してきました。
防音・防犯・通信のポイントを抑えていただくことで、探すべき物件がグッと絞り込まれるかと思います。快適な環境で配信活動を長く続けられるようにしっかり物件選びをしてみてください。
- 配信向け賃貸は 防音・通信・防犯が最重要ポイント
- 内見では 壁・床・窓の遮音性 と 周囲の生活音 を必ずチェック
- 建物構造は RC造(鉄筋コンクリート) が最も配信向き
- 回線契約は 光回線の戸建てタイプ/独立回線 が安定
また、内見時にもぜひこの記事の内容と下記のチェックリストとして使ってみてください。
| カテゴリ | 確認項目 | チェックポイント |
| 防音性 | ・壁・床・天井の厚み窓 ・サッシの種類(二重サッシか) ・隣室や上下階の生活音 ・外からの騒音(交通量、商業施設、学校など) | 内見時、可能であれば壁を軽く叩いてみたり、窓を閉めて外の音の遮断具合を確認しましょう。 夕方や夜間など、住民が活動している時間帯の再内見も検討し、周囲の音環境を把握することが大切です。 配信中に生活音が漏れないか、外部の音が入り込まないかを確認してください。 |
| 通信環境 | ・光回線の引き込み可否 ・マンションの配線方式(光配線方式、VDSL、LAN配線方式) ・有線LANポートの位置 ・携帯電話の電波状況 | スマートフォンでWi-Fi接続やデータ通信の速度テストを行い、電波状況を確認しましょう。 管理会社や不動産会社に、過去の入居者のインターネット利用状況や回線工事の実績について確認することも重要です。 |
| 防犯性 | ・オートロック、防犯カメラの有無 ・玄関ドアの鍵の種類(ディンプルキーなど) ・窓の施錠状態、補助錠の有無 ・物件周辺の治安、夜間の明るさ | VTuberは匿名性が重要ですが、万が一の住所特定や来訪者対策も考慮が必要です。 モニター付きインターホンや、共用部の防犯カメラの設置状況を確認しましょう。 また、夜間に物件周辺を歩いてみて、人通りや街灯の状況を確認し、安心して生活できる環境かを見極めることが大切です。 |
| 設備・間取り | ・コンセントの数と位置 ・電気容量(ブレーカーのアンペア数) ・機材設置スペース、配線ルート ・水回り(風呂、トイレ、キッチン)の動作確認 | 配信機材やPC、照明など、多くの電気機器を使用するため、コンセントの位置や数、そして電気容量は非常に重要です。ブレーカーが30アンペア以上あるかを確認し、必要であれば増設の可否も尋ねましょう。 機材のレイアウトを具体的にイメージしながら、スペースの確保ができるかを確認してください。 |
| 契約条件 | ・SOHO・事務所利用の可否 ・楽器演奏、ペット飼育の可否 ・退去時の原状回復の範囲、特約事項 | 配信活動が「SOHO」や「事務所利用」に該当するかは、事前に管理会社や大家さんに確認が必須です。 また、騒音に関する特約や、退去時の原状回復費用についても詳細に確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。 契約書の内容を隅々まで確認し、不明点は必ず質問してください。 |
- 配信向け賃貸は 防音・通信・防犯が最重要ポイント
- 内見では 壁・床・窓の遮音性 と 周囲の生活音 を必ずチェック
- 建物構造は RC造(鉄筋コンクリート) が最も配信向き
- 回線契約は 光回線の戸建てタイプ/独立回線 が安定









