9月10日に開催させていただいたウェビナー「VTuber・Vライバーの集客にお困りの方!人が集まるオーディション企画作り/SNS広告運用徹底解説!」ですが、多くの方にご参加いただき、大盛況の中で終えることができました。
今回の記事ではウェビナーの内容についてレポートさせていただきますので、ウェビナーを惜しくも見逃してしまった方や内容を見返したい方はぜひご覧ください。
今回開催のウェビナーについて

株式会社uyetでは、定期的に「VTuberNEXT」ウェビナーを開催しております。そこでまず「VTuberNEXT」について解説し、今回のウェビナーの概要をご紹介させていただきます。
VTuberNEXTについて
「VTuberNEXT」では、VTuberの魅力をしっかりと発信し、業界外の方にもVTuberに興味を持っていただくためのきっかけを作れるよう定期的にウェビナーを開催します。
本ウェビナーでは、現在VTuberがどのような活躍をしているのかやVTuberの知られざる魅力について発信を行うことにより、多くの方にVTuberの魅力について知っていただき、業界の盛り上がりに繋げていきたいと思っております。
VTuberNEXT公式サイト:https://uyet.jp/vtuber
本ウェビナーのテーマは「VTuber・Vライバーの集客にお困りの方!人が集まるオーディション企画作り/SNS広告運用徹底解説!」

お仕事がほしいVTuber・Ⅴライバー向けに、理想の案件を獲得するための方法について解説させていただきました。
本ウェビナーの登壇者の紹介
今回のウェビナーには、株式会社uyet 代表プロデューサーの金井洸樹と、デジタル広告責任者の山本大揮が登壇し、VTuber・Vライバーの集客における実践的なノウハウを共有しました。
【株式会社uyet】代表プロデューサー 金井洸樹

2018年よりANYCOLOR株式会社でVTuber事業立ち上げに従事し、キャラクターを用いたコンテンツの企画/運用、企業案件配信の企画などを担当。現在は株式会社uyetにてVTuberを用いた新規事業開発、プロモーション事業、マーケティング事業、VTuber支援事業を展開。またJA全農様と朝日新聞社様と連携してライブコマースイベントを開催。
金井の公式Xアカウント:https://twitter.com/MoveSkk
株式会社uyet公式サイト:https://uyet.jp/
株式会社uyet公式X:https://x.com/uyet_inc
【株式会社uyet】デジタル広告責任者 山本大揮

立教大学経済学部卒。サイバーエージェントにて広告運用を担当。Google/Yahoo!広告で新人賞TOP10に選出されるなど高評価を獲得し、Meta広告部門の立ち上げにも参画。全社MVPを受賞。月最大7,000万円、累計6億円規模の広告運用実績を保有。現在は広告専門の法人を設立し、戦略立案から運用まで幅広く支援している。
本ウェビナーの内容について
本ウェビナーのテーマは「VTuber・Vライバーの集客」でした。
今回の記事では、SNS広告を活用して効果的に発信していく方法や人が集まるオーディション企画を設計するためのポイントについて、ウェビナーの内容を抜粋してご紹介します。
◇V業界のSNS広告集客について
uyet 金井オーディションの応募を集める方法はいくつかありますが、今回はその中でも特に効果的な「SNS広告の活用」に焦点を当てて解説していきます。



株式会社uyetで実際にVTuber採用広告の改善につながった施策を4つご紹介しますね。
Action1.人間の主観で運用しない





ターゲットを決めるとき、つい「こういう人が来そう」と主観で決めがちですが、実際はデータに基づいた検証が成果につながります。



まずは自分の判断でよくわからないターゲットを絞って効果を下げてしまうよりも、いったん広く配信してデータを見てから判断したほうが、結果的に精度が上がりやすいということですね。



まさにその通りです!
Action2.動画広告の実施





動画広告を始めるべき理由として、動画視聴者が年々増えており、動画広告の市場全体が拡大していることが挙げられます。
さらに、Meta広告(Instagram広告)では配信面が「フィード」「ストーリーズ」「リール」の3種類あり、このうちストーリーズ面やリール面では動画が主流。そのため、効果的にリーチするには動画形式の広告を取り入れることが重要です。



たとえばオーディションをやってる会社で広告も使って集めたいってなったときに、そのオーディション用に作った動画をちゃんと広告にも使っていくのが大事なんですよね。





あとは、静止画を見てる人と動画を見てる人って、実は重複率が10%くらいしかないんですよ。つまり動画を配信してないだけで、残りの90%のユーザーにリーチできていないってことなんです。そこが大きな機会損失になっているので、やっぱり動画広告はやったほうがいいですね。
Action3.新しい広告を作り続ける





同じ広告をずっと出してると、見る人が飽きちゃうんですよね。いわゆる“広告の疲弊”を防ぐためにも、常に新しい広告を作り続けることが大切です。





ここでちょっと豆知識なんですけど、広告の疲弊って実は2種類あるんですよ。
1つ目が「媒体評価による疲弊」。これはMetaのアルゴリズム的に同じ広告がずっと出ていると判断されて、だんだん数値が落ちてくるパターンです。
もう1つが「ユーザー評価による疲弊」です。これは実際に見ているユーザーが、もうこの広告見飽きたなという感じで反応が悪くなるものですね。



媒体評価のほうは、同じ広告を入稿し直すとCPAが戻ることもありますが、ユーザー評価のほうは何回出しても成果が落ちたままになるんです。なので、この2つの疲弊は原因も対策も少し違うんですよね。



広告を出す以上は、媒体側からもユーザー側からも評価されるようなアクションを取り続ける必要があるんですよね。その結果として、一番の解決策が新しい広告を作り続けることに繋がってきます。
Action4.獲得効率の良い広告に頼りすぎない(発展編)





獲得効率のいい広告に絞って配信すると、最初のうちは確かに効果がすごく良くなるんですよ。でもそれって短期的なもので、しばらくするとCPAがどんどん悪化してしまうんです。
理由はさっき話したクリエイティブの疲弊ですね。しかも広告を1つに絞ってしまうと、次に改善するときの選択肢が新しい広告を作るしかなくなる。
さらに、他の広告を出していないから、どんなクリエイティブが良くて、どれが悪いのかという判断材料もなくなってしまうんです。



比較対象がないから、何が良くて何が悪いのか判断できないということですね。





じゃあどうすればいいのかというと、1つの広告に絞ることと複数の広告を走らせることを両立することなんですよね。成果のいい広告を活かしながら、新しいクリエイティブも別の箱で同時に配信して検証していく。そうすることで、安定した成果を出しつつ、新しい広告のテストも進められるんです。



「箱」っていうのは、ターゲット層を指したものですか?



おっしゃる通りで、「箱」っていうのはターゲット層を指しているものになります。
もう少し詳しく言うと、Meta広告って箱の中にいくつも箱があるような構造になっていて、広告主がその箱を自分で作る形なんです。
その箱の中に広告を設定して、どんなユーザーに配信するかを箱単位で決めていく。たとえば、ブロード配信をする箱Aや、リターゲティング配信をする箱B、みたいなイメージですね。なので、この「箱」というのは、ターゲット層を設定する単位を指しています。
まとめ





この中で僕の経験上、特にインパクトが大きいのは動画の配信ですね。動画広告の割合って、VTuber業界全体でもまだ5%ほどしかないんです。ここに取り組むだけでも、他の事務所さんと大きな差をつけられるポイントになると思います。



なので、ぜひこの動画広告の実施だけでもやってみてほしいです。それだけでも、他のVTuber事務所やVライバー事務所と比べて、オーディションの集客数はかなり変わってくると思います。ぜひ取り入れてみてください。
◇オーディション企画の重要性





VTuberの市場って、僕の感覚では機能的な価値の差があまりない市場なんですよね。事務所に入ってやることって、実は他の事務所さんとそんなに変わらない。サポート内容も企画内容も大小あれど似ているケースが多いんです。だから応募者から見ると、正直あまり違いが伝わってないんじゃないかと思います。
これを強調している理由は、オーディションを企画する側と応募する側のあいだに、温度差が生まれやすいポイントだからです。
ポイント1:コンセプトの設計にとにかくこだわる





このコンセプト設計には、とにかくこだわるべきなんですよね。どういうことかというと、この事務所は何を目指しているのか、ここに入ると何が起きるのか、どんな未来が待っていそうなのか。そういう部分をしっかり明示できることが大事なんです。



「これができます」と断言するよりも、「こういうことができそう」っていう妄想を、応募者に正しく抱かせること。そこを設計できるかどうかが、オーディションの反響を大きく左右するんです。
ポイント2:ターゲット外を決める>ターゲット層を絞る





ターゲットを絞ることよりも、ターゲット外を決めるほうが実は重要なんですよ。さっき妄想の話をしましたけど、一番大事なのは「抱かせちゃいけない妄想は抱かせない」ことなんです。
ターゲットを絞りすぎると、妄想できる人の数が減って結果的にポジティブに応募してくれる人も減っちゃう。それにオーディションって採用面接と違って、無理に誰かを採らなくてもいいんですよ。



だからこそ大事なのは、できるだけ多くの母数の中からモチベーションや目指す方向が合わない人をちゃんと弾いていくこと。その仕組みをコンセプト設計の段階で作っておくのがすごく重要なんです。
ポイント3:オンボーディングと思想を混ぜる





よくあるのが、どの会社さんもオーディションの過程で機能的な差がほとんど出ないっていうパターン。
業界経験があるかないかとかこれまで何をやってきたかみたいな、いわゆる企業の面接みたいな基準で選んじゃうことが多いんです。でも、タレント業界の場合は優秀な平均値の人よりもどこかに尖った外れ値を持っている人を見つけられるかのほうがずっと重要なんですよね。



だからオーディションの過程では、そういう人たちが「この事務所おもしろいな」って思えるような仕掛けを入れる必要がある。入口から審査の流れまでの中で、応募者自身のおもしろさを引き出してあげないといけないんです。
この事務所と一緒に成長していきたいや自分のやりたいことが叶いそうって思ってもらうことが大事で、そのためには応募者との関係を育てていくプロセスもオーディションの中に組み込む必要があるんです。



そうしないと、いざ活動が始まったときに「あれ? 思ってたのと違う」ってすれ違いが起きちゃうんですよ。だからこそ、オンボーディングと思想の共有をセットにして、正しい方向に導く設計にすることが大事だと思います。
◇理想のVライバー/VTuberオーディションの企画とは
1.内容が分かりやすい





とにかく大事なのは、受け手側から見て内容がわかりやすいかどうか、そして感性に訴えかけられるものがあるかどうかなんですよね。そのうえで、思わず誰かに話したくなるかっていうのもすごく重要です。最終的には機能的な価値と情緒的な価値の比較になるので、そもそも何が価値なのか伝わらないものは論外なんですよね。
2.感性に訴えかけるかっこよさ/かわいさがある





VTuberに限らず、人って条件や活動内容だけでイエス・ノーを決めるわけじゃないんですよ。
たとえば「この人がいるなら安心できそう」とか、「言ってることは正しいけど、この人の言うことはなんか信じたくない」みたいな感覚って、誰にでもあると思うんです。
だからこそ、事務所としてのトンマナが、自分たちの目指す方向性や、一緒にやりたい人たちの感性にちゃんと合っているかどうか。ここが本当に重要です。
3.喋りたくなる





事務所の良し悪しって定量的に測れるわけじゃなくて、結局は印象の問題なんです。だから、「この事務所おもしろいね」とか「このオーディションいいね」と、人に話したくなるくらい感情に刺さるかどうか。そこが、SNSが中心のこの時代では重要です。
ウェビナーにご参加いただきありがとうございました!
今回は「VTuber・Vライバーの集客にお困りの方」を対象にウェビナーを開催させていただきました。いかがだったでしょうか?
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今後もVTuberに興味のある方やVTuber活用を検討している企業様・自治体様に向けて、お役に立てるようなウェビナーを開催したいと思っております。もしこういったウェビナーを開催してほしいというご要望がございましたら、お問い合わせよりご連絡ください。
また、VTuberNEXTウェビナーに登壇したい方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。今後も定期的にウェビナーを開催する予定ですので、ご興味がある方はぜひご参加ください。
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