11月28日に開催させていただいたウェビナー「あなたの“声”をより魅力的に!VTuberのための発声方法レクチャー講習会」ですが、多くの方にご参加いただき、大盛況の中で終えることができました。
今回の記事ではウェビナーの内容についてレポートさせていただきますので、ウェビナーを惜しくも見逃してしまった方や内容を見返したい方はぜひご覧ください。
今回開催のウェビナーについて
株式会社uyetでは、定期的に「VTuberNEXT」ウェビナーを開催しております。そこでまずは「VTuberNEXT」について解説し、今回のウェビナーの概要をご紹介させていただきます。
“VTuberNEXT”について

「VTuberNEXT」では、VTuberの魅力をしっかりと発信し、業界外の方にもVTuberに興味を持っていただくためのきっかけを作れるよう定期的にウェビナーを開催します。
本ウェビナーでは、現在VTuberがどのような活躍をしているのかやVTuberの知られざる魅力について発信を行うことにより、多くの方にVTuberの魅力について知っていただき、業界の盛り上がりに繋げていきたいと思っております。
▼VTuberNEXT公式サイト
https://uyet.jp/vtubernext/
本ウェビナーのテーマについて

今回は「VTuberのための発声方法レクチャー講習会」をテーマに、VTuberさんの発声や喉のケアにおいて重要なポイントについて詳しく解説いたしました。
本ウェビナーの登壇者の紹介
今回のウェビナーには、株式会社uyet 代表プロデューサーの金井洸樹と、株式会社レーベルクラッチ代表のゼブラさんが登壇しました。
【株式会社レーベルクラッチ】ゼブラさん

2007年からニコニコ動画で投稿を開始。総再生数は1000万回を超える。活動引退後は音楽業界でマネジメント、育成、海外展開に携わる。2018年に独立し、後進育成のためスクール事業を立ち上げる。2020年に自身の音楽活動も再開。これまでに多くの歌い手、歌い手グループ、VTuber、VSingerのプロデュースを行う。
【株式会社uyet】代表プロデューサー 金井洸樹

2018年よりANYCOLOR株式会社でVTuber事業立ち上げに従事し、キャラクターを用いたコンテンツの企画/運用、企業案件配信の企画などを担当。現在は株式会社uyetにてVTuberを用いた新規事業開発、プロモーション事業、マーケティング事業、VTuber支援事業を展開。またJA全農様と朝日新聞社様と連携してライブコマースイベントを開催。
金井の公式Xアカウント:https://twitter.com/MoveSkk
株式会社uyet公式サイト:https://uyet.jp/
株式会社uyet公式X:https://x.com/uyet_inc
本ウェビナーの内容について
今回のウェビナーですが、VTuberさんやクリエイターさんを中心に、たくさんの方々にお越しいただきました。
こちらの記事では、ウェビナーの一部を抜粋してウェビナーの様子をご紹介させていただきます。
◇発声とは

金井今回は発声がテーマですが、そもそも発声とは何でしょうか?



のどの中の声帯が振動することによって声が生まれる、それを発声と考える人が多いと思います。ただ、実際にはそれだけでは十分ではありません。
口腔内の動きや空気の出口をどのようにコントロールするかといった要素が加わって、はじめて「発声」と呼べるものになります。つまり、私たちが日常的に出している声は、声帯の振動・口の形や動き・空気の流れといった複数の要素が混ざり合ってできているのです。
これらの要素をそれぞれ独立してトレーニングすることで、理想とする声に近づくことができると考えています。
◇発声がよくなるとどうなる?





今回は、ゼブラさんから発声がよくなると得られる3つのメリットを伺いました。



1つ目は、長時間でも喉が疲れにくく声が安定するという点です。
声が枯れやすい方は、特に呼吸に問題があることが多いです。
配信を行う中で激しい呼吸を行うと肺から出る空気が声帯という粘膜にドライヤーの風のように当たっている状態が続き、喉を痛めてしまいます。よって、音を立てるような激しい息の吸い方には注意が必要です。
このような呼吸の最適化に加えて喉周りの筋肉の緊張をとることで、安定した息の流れを保つことができ、声の消耗を防ぐことにつながります。





2つ目は、聞き取りやすい声を発声することで、配信の中でのリスナーさんの離脱率が下がる点です。
リスナーさんがあなたの配信を開いた瞬間にもごもごと話していたり、音質が悪かったりすると離脱に繋がってしまいます。
第一印象で好感を持ってもらえるためには、発声や滑舌がはっきりしていることが重要です。





3つ目は、キャラ声や表現の幅が広がることです。
鼻から発声するか口から発声するかによって、声の年齢感やキャラクター性は大きく変わります。また息の量が多いと優しく、少ないと厳しく聞こえるといった違いもあります。
話を盛り上げる場面で、このように声色を使い分けることができるととても効果的。実際にあるトップライバーさんの挨拶の波形データを解析すると、1秒以内にオクターブ以上もの抑揚をつけていることが分かりました。



そんなに変わるものなのですね。



配信機材やマイクの性能をよくするよりも、まずは発声に取り組んだ方が良いです。
発声を鍛える方がマイクを購入するよりもコストパフォーマンスが高いと考えており、今販売されているマイクは小さな音までしっかり拾ってくれるので、必ずしも高価なものを買う必要はありません。



マイクの値段や性能に注目されがちですが、それよりも発声を重視した方が良いということですよね。



ノイズが気になる場合は、入力の音を出しすぎている、つまり声量が十分に出ていない可能性があります。
そのため、自身で改善できる点は意外と多いのではないかと思います。
◇ボイストレーニングとは





ここからは実際にトレーニングをしてみましょう。



ボイトレと一口に言っても、実はボイストレーニングとボーカルトレーニングの2種類があります。
まず、ボイストレーニングは声を出す器官そのものを鍛えていくものです。これは一対一で行わなければ、非常に危険な場合があります。
声の出し方は人によって大きく4つのタイプに分かれているので、ただ同じレッスンをやっても改善する人と逆に悪化する人に分かれます。
そのため、ボイストレーニングは非常に難易度が高く、専門家のマンツーマンのトレーニングを短期間でも受けていただくことをおすすめします。
一方でボーカルトレーニングは歌う時に音が外れやすい傾向やビブラートのつけ方といった、音楽的なルールを基に技術を中心に学んでいくものです。
本日はこれら両方を少しずつ行っていこうと思います。
◇明日からできるボイストレーニング





先ほど申し上げたように、声帯が発声のすべてではありません。そのため、声を出すだけでは音域を広げることにつながりません。
声の出し方は、おおよそ4つほどのタイプに分類できますので、本日は簡単なセルフチェックをおこなっていこうと思います。
まずは、話すときと同じような自然な声で、男性はmid1EからhiCまで、女性はmid2AからhihiBまで順番に音を上げていきます。





私自身はミックスボイスを使用していますが、アメリカのセス・リッグス氏の理論によると、地声タイプ、裏声タイプ、裏帰りタイプ、そしてミックスボイスの4つに分類することができると言われています。
まず、地声タイプの人は高音になるにつれて音量が大きくなりやすい傾向があります。裏声に切り替えることが出来ずに地声のまま張り上げてしまう状態で、特に男性に多い歌い方です。声を張り上げないよう意識してみましょう。
次に、裏声タイプです。セルフチェックの最初に「話すように」とお伝えしましたが、最初から地声があまり出ていないタイプに当たります。特に女性のライバーさんに多く、マイクに近い距離で配信していると気付きにくいのですが、歌枠やイベント時に声が出ていないことで自覚することが多いです。
裏声タイプの方は、地声筋を鍛えていきましょう。鎖骨のすぐ下あたりに手のひらを置き、地声を出すと振動を感じますが、裏声タイプの方はこの振動が弱い方が多いため、ここを意識的に強化していくことが大切です。
最後に、裏返りタイプです。発声中に急に声が裏返ってしまう方はこのタイプに当たります。このタイプの方は声帯が硬く、十分に伸びていないことが多い傾向があります。
ただし声帯自体を直接鍛えることは難しいため、声帯を伸ばすのに役立つ甲状軟骨というところを前側に傾けるトレーニングが効果的です。この筋肉は高音を出しやすくしたり、ピッチをとりやすくする役割を担っています。





効果的なトレーニング方法として、フクロウの鳴き声を出すことが挙げられます。
発声する時には自分が無理なく出せる範囲の裏声で「ホー」と音を出し、そこから徐々に音程を下げていくことを意識してほしいです。
「ホ」の音は舌が奥に下がるため、喉が広がり良い発声がしやすくなります。
◇明日から出来るボーカルトレーニング





次にボーカルトレーニングをご紹介します。
その前に少し知識をインプットしていただきたいのですが、音楽の三大要素はメロディー、リズム、ハーモニーということはご存じの方もちらほらいらっしゃると思います。その中でも、私の経験上「リズム」が重要視されています。
メロディーやハモリはある程度補正ができますが、リズムの補正は非常に難しいです。よって、リズムを意識するだけでも歌が上手く聞こえるようになります。





特に多いのは、リズムの終わりを意識できていないケースです。
1・2・3・4といった始まりの部分を意識しがちですが、い「ち」に「い」さ「ん」よ「ん」といった終わりの音を意識している人は少ないです。
これができていないと、メロディの印象が変わって聞こえてしまう可能性があります。





また、息を吸うタイミングも非常に重要です。
フレーズの終わりをあらかじめ決めて、そこで吸うようにしてください。息を音を立てて吸ってしまう方は吸うことを急いでしまっている状態なので、音を立てずにブレスできる余裕を持つことが大切です。
ただし、テンポが速い曲やボカロ曲はそもそも人間が息を吸うことを想定していない場合もあります、一度トレーナーなどの専門家に教わることをおすすめします。
また、洋楽では”ハッ”という音を立てて息を吸うこと自体がリズムとして扱われる場合もあるので、ニュアンスとして取り入れる分には問題ありません。
◇事前にいただいた質問をピックアップ!





ここからは、皆さんから寄せられた質問の中で特に質問が多かったものを回答していきます。



喉を痛めてしまう原因は、様々考えることができますが、多く寄せられるものとして、筋肉が緊張している状態、すなわち喉が上がっている状態や使いすぎによるものだと考えられています。
このときに重要になるのが、肺から声道の上側にかけての空気の通り道です。声が枯れる原因は、声道の下から暖かい空気が一気に上がってくるスキマ風によるものです。
逆に口側から空気を声帯に逆流させる動きをやると、声帯上圧が高まります。声帯上圧を高めることで声帯がしっかり閉じ、息が漏れにくくなり、声が枯れるのを防ぐことができます。
声帯上圧を高める方法は、主に3つの方法があります。
まず1つ目は、ハミングです。この時「ん」の音ではなく「M」と発音してください。この状態のまま低音から高音までを往復します。
2つ目は、リップロールです。これも内圧を高める方法の一つです。頬を軽く持ち上げるように手を当て唇を震わせます。
うまくできないという方はなるべく無表情でやると成功しやすいです。これを5秒ほど維持できるようになったら、そこに音程をつけてください。
また声が枯れそうな時や配信前にストレッチをしたい場合には、水のコップにストローを指して吹く方法も効果的。蛇腹付きのL字型のストローを使用して正面を向いて行ってください。この動きでも声帯上圧を高めることができます。





喉の怪我は、筋肉痛や疲労が原因となることが多いです。
結節は声帯に出血が起き、その血液が固まることで発生するケースが多く見られます。これは息の使いすぎや無理な発声を続けることによって、急性的に起こることが多い症状です。
この場合、無理をすれば一時的に元の声を出せますが、声帯内部の筋肉が偏り生じて結節が治った後も痛みが続く可能性があるため注意が必要です。
一方、ポリープは喉の使い過ぎや一時的な花粉症、風邪などが原因で起こることがあります。この場合は、そもそもの配信スタイルを見直すことが必要になります。喉は一度怪我をすると元の声に戻りにくいため、何よりも”怪我をしないこと”が大前提です。





喉のケアとしては、体内にめぐる水分量を増やして喉の粘膜層に十分な水分を届けることが重要です。人間の身体では、粘膜層への水分の優先順位が低いため、こまめに水を飲むことが大切になります。
その際に喉を冷やしてしまうと血流が悪くなる原因となり、逆に熱すぎる白湯では量を飲むことが難しくなります。常温もしくは飲める程度に温かい水を取ることがおすすめです。



蜂蜜やのど飴、油を摂ることが喉に良いと言われることもありますが、その点についてはいかがでしょうか。



蜂蜜自体は悪くありませんが、傷ついた粘膜を修復する作用はあまりありません。どちらかというと殺菌作用の側面が強いものです。
のど飴については、漢方成分が含まれているものなど、効果が期待できるものも多くあります。ただしのど飴をなめた後は、水を飲むようにしてください。
唾液で喉が潤っているように感じることがありますが、これは本来喉の粘膜に届くはずの水分が別の場所に使われてしまっている状態です。
油については、プロの歌手の方やトレーナーさんがおすすめすることもありますが、医学的な根拠は現時点でははっきりしていません。ただ喉のケアをしなければならないというプレッシャーやストレスを感じるくらいであれば、安心できる範囲で摂取する分には問題ありません。





正しい発声を学ぶことに加えて、クールダウンも大切ですね。



歌っている状態から急に普段の声に戻ってしまうと、歌唱時と同じように喉が消耗してしまいます。
そのため、歌う時間や配信が終わった後にはエッジボイスや喉ぼとけを下げるトレーニングを行い、”歌うスイッチ”を切る動作を意識してほしいです。
発声をうまくなりたい方はボイトレがおすすめ!


発声やボイトレ、喉のケアなどは専門家からのレクチャーを受けるのがおすすめです。素人が独学で行うと喉を痛めてしまうリスクもあるので、ぜひボイトレをご検討ください。
今回登壇いただいたゼブラさんが講師を務めるボイトレスクール「CCA」では、発生の基礎やボイトレを受けることが可能です。ぜひ気になる方はチェックしてみてください。
▼「CCA」公式サイト


ウェビナーにご参加いただきありがとうございました!
今回は「発声や喉のケアについて知りたいVTuberの方」を対象にウェビナーを開催させていただきました。いかがだったでしょうか?
ウェビナーにおいてご不明な点、詳しく知りたい点がございましたら株式会社uyetまでお気軽にお問い合わせください。
今後もVTuberに興味のある方やVTuber活用を検討している企業様・自治体様に向けて、お役に立てるようなウェビナーを開催したいと思っております。もしこういったウェビナーを開催してほしいというご要望がございましたら、お問い合わせよりご連絡ください。
また、VTuberNEXTウェビナーに登壇したい方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
今後も定期的にウェビナーを開催する予定ですので、ご興味がある方はぜひご参加ください。ウェビナーに関する最新情報は、uyet公式X(旧:Twitter)にて発信をさせていただきます。

















