7月8日に開催させていただいたウェビナー「VTuber業界でのM&Aと今後の可能性」ですが、多くの方にご参加いただき、大盛況の中で終えることができました。
今回の記事ではウェビナーの内容についてレポートさせていただきますので、ウェビナーを惜しくも見逃してしまった方や内容を見返したい方はぜひご覧ください。
今回開催のウェビナーについて
株式会社uyetでは、定期的に「VTuberNEXT」ウェビナーを開催しております。
そこでまずは「VTuberNEXT」について解説し、今回のウェビナーの概要をご紹介させていただきます。
“VTuberNEXT”について
「VTuberNEXT」では、VTuberの魅力をしっかりと発信し、業界外の方にもVTuberに興味を持っていただくためのきっかけを作れるよう定期的にウェビナーを開催します。本ウェビナーでは、現在VTuberがどのような活躍をしているのかやVTuberの知られざる魅力について発信を行うことにより、多くの方にVTuberの魅力について知っていただき、業界の盛り上がりに繋げていきたいと思っております。
VTuberNEXT公式サイト:https://uyet.jp/vtubernext/
本ウェビナーのテーマは「VTuber業界でのM&Aと今後の可能性」

近年のVTuber事業に特化したM&A事情とVTuber市場がなぜ注目されるのかについて解説させていただきました。
本ウェビナーの登壇者の紹介
【株式会社uyet】代表プロデューサー 金井洸樹
2018年よりANYCOLOR株式会社にてVTuber事業立ち上げに従事し、キャラクターを用いたコンテンツの企画/運用、企業案件配信の企画などを担当。 現在は株式会社uyetにてVTuberを用いた新規事業開発、プロモーション事業、マーケティング事業、VTuber支援事業を展開。またJA全農様と朝日新聞社様と連携してライブコマースイベントを開催。
金井の公式Xアカウント:https://twitter.com/MoveSkk
株式会社uyet公式サイト:https://uyet.jp/
株式会社uyet公式X:https://x.com/uyet_inc
リサラボくん
VTuber業界を分析する研究員。
経営コンサルティングファームにて、スタートアップのIPOや上場企業のM&Aに関わってきた経験を活かして、株式会社uyetで事業開発として地方自治体のプロモーションや上場企業の新規事業立ち上げプロジェクトを推進。夢は、自身が出演する短編アニメをつくること。そのために日夜、記事を制作中。
本ウェビナーの内容について
本ウェビナーのテーマは「VTuber業界でのM&Aと今後の可能性」でした。
今回の記事ではウェビナーの内容を抜粋して、VTuber業界でM&Aがどのように進んでいるか、また今後どうなることが予想されているのかについて解説させていただきます。
活発化するVTuber業界のM&A

VTuberは今、企業の成長戦略に組み込まれる「資産」として注目されています。
たとえば、17LIVE株式会社さんがVTuber事務所「Re:AcT」を運営する株式会社mikaiさんを買収したり、株式会社Brave groupさんと株式会社Neo-Porteさんが統合したり、株式会社MBSイノベーションドライブさんが株式会社アップランドさんを子会社化したり、実例が次々と登場しています。



事業としての評価が進む中で、M&Aの件数も自然と増えている印象です。
なぜVTuberは“M&A対象”として評価されるのか?



今注目されているエンタメ市場の中でも、VTuberはIPとしての人気度、タレント事業としての良さ、ライブ配信という収益モデル、ファンとの接点。このすべてがうまくフィットしてるのが特徴です。
もともとはライブ配信による収益がメインでしたが、グッズ販売や企業案件など、思った以上に活用の幅が広がっていきました。そもそもVTuberというのは“IP×タレント”という特性を持っているので、進出できるジャンルが非常に多い。参入できないジャンルがほぼない、というのが現状です。



従来のマーケティングでは「認知→信頼→CV」というフローが主流でしたが、VTuberの場合は複数のコンテンツ接触の中で好感が形成されていき、自然とCVに至るケースが増えています。



コンテンツが多く、ファンも接触しやすい。それがVTuberへの関心が高まっている理由のひとつだと思っています。
なぜVTuber業界が注目されるのか?



今は「機能的価値」での差別化が難しい時代です。その中で「情緒的価値」をどう届けられるかが重要になっています。
AIやインターネットが浸透した社会の中で「誰が届けるか」という点がますます重要視されているなと思いますし、VTuberはそこに対応できる存在として注目されています。
たとえば、リサラボくんも業界のことを詳しく知らないところから関わってきたからこそ、その変化を体感できたんじゃないかなと思うんですよね。



そうですね。VTuberは活動のベースが生配信で、しかもそれが毎日。そして配信は長ければ3~4時間に及ぶ。双方向コミュニケーションが非常に多いIPです。
ファンの熱量もものすごく高い。今のSNSやAI社会において、VTuberは強いソリューションになり得ると感じます。
今後のVTuber業界におけるM&Aの展望



買収後のシナジーを考えたときに、IPの多面展開や、既存事業との掛け合わせ、あるいは海外展開まで。VTuber単体ではなく、もっと広く活用できるはずです。



一つのエンタメにとどまらず、toC・toBどちらにも展開できる。そもそもファンがしっかりついているという点も、活用の可能性を広げていますよね



VTuber市場は今、短期間で急成長していますよね。



M&A対象になるようなビジネスは、本来はもっと合理的に設計されていることが多いんです。でもVTuberは情緒が根幹にある。そこは見誤ってはいけない世界だなと思っています。
さらに今は情報過多の時代。AIが出てきたことで“誰が伝えるか”がより重要に。感情を乗せたIPを作れるのがVTuberの強みなんですよね。



まさにそうですね。人気VTuberを起用すれば必ずしも成功するわけじゃない。ストーリー設計やファンとの共創が鍵になる。そこを押さえられるかどうかが、他業界と違うM&Aのポイントになる気がしています。
業界の今後について



M&Aは今後、件数が爆発的に増えるというより、質重視で進んでいくと思っています。買える会社の数が限られていることもあり、中堅事務所の統合や相互買収が中心になるのではないでしょうか。
IP横並びでは差がつきにくくなってきた分、今後は“コンセプトが明確な事務所”がより注目されていくと感じます。戦略的にバイアウトしやすい資産をつくる動きが加速すると思っています。
もし新しい事例が出てきたら、また皆さんにもシェアしていきたいですね。
uyet Research Laboとは?
リサラボでは、M&A事例や業界分析を定期的に発信しています。興味のある方はぜひご覧ください。
▼uyet RESEARCH LABOはこちら
https://uyet.jp/media/tag/research-labo
ウェビナーにご参加いただきありがとうございました!
今回は「VTuber業界のM&A」をテーマにウェビナーを開催させていただきました。いかがだったでしょうか?
今後も定期的にウェビナーを開催する予定ですので、ご興味がある方はぜひご参加ください。
今後もVTuberに興味のある方やVTuber活用を検討している企業様・自治体様に向けて、お役に立てるようなウェビナーを開催したいと思っております。
もしこういったウェビナーを開催してほしいというご要望がございましたら、お問い合わせよりご連絡ください。また、VTuberNEXTウェビナーに登壇したい方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
ウェビナーに関する最新情報は、uyet公式X(旧:Twitter)で発信中!
https://x.com/uyet_inc